ハーケン会戦〜特務支援課、介入〜
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らず手がかかる妹ですわね!」
アルの指摘に対して舌打ちをしたナフカはアルを睨み、その様子を見た深紅の髪の魔導巧殻―――ベルは注意し、ベルの注意にリューンはやれやれと言った様子で肩をすくめて答えた。するとその時ナフカ、アル、ベルはそれぞれ黙ってリューンを見つめ
「今回の作戦を行う羽目になった”元凶”の貴女だけには言われる筋合いはないわ。」
「同感だ。そもそもこの中で一番手がかかるのはリューンの方だろうが……」
「”人の振り見て我が振り直せ”とは、まさにリューンの事を指すのでしょうね。……まあ、リューンは”人”ではなく、”魔導巧殻”ですが。」
「んなっ!?あーんもぉぉぉぉおッ、3人共今頃”反抗期”なんですの〜〜〜〜!?」
やがて口を開いた三人はそれぞれリューンに指摘し、指摘されたリューンは驚いた後疲れた表情で声を上げた。
「やれやれ、本当に変わらないな、あの4人は。」
「ナフカ達も生まれ変わってもなお、生まれ変わる前同様幼い顔と貧相な身体つきのままのエイフェリア元帥にだけは言われる筋合いはないと思うが?」
一方リューン達の様子を見守りながら苦笑しているエイフェリアにオルファンは口元に笑みを浮かべて指摘した。
「なんじゃと!?そういう貴様こそ、何一つ変わっておらぬではないか!」
「二人とも止めぬか。そういう事は勝利の後の宴あたりにしておけ。」
オルファンの指摘を聞くとオルファンを睨んで反論するエイフェリアの様子を見た鍛え抜かれた肉体に甲冑を纏わせている老将――――――ガルムス・グリズラーは静かな表情で指摘した。
「ハハ……」
「?どうかされたのですか、ヴァイス様。」
オルファン達の様子を見て静かな笑みを浮かべて小さく笑ったヴァイスに気づいたリセルは不思議そうな表情でヴァイスに訊ね
「何……かつてはそれぞれの方針が異なった事で分かれ、争った”メルキア四元帥”は機会があればいつでも”意志”を一つにする事ができる程お互いの”絆”があった事に思わず笑っただけだ。」
「そうですね……とは言っても、様々な隠し事があったお父様に関しては色々と反省すべき点もあると思いますが。」
ヴァイスの答えを聞くとリセルは微笑んだ後すぐに表情を引き締めてオルファンを見つめて呟いた。
(フッ、変わらないのはお互い様だな。)
オルファンに厳しい様子のリセルを見たヴァイスは苦笑したがクロスベル帝国軍の兵士が自分達に近づいてきた事に気づくと表情を引き締めた。
「陛下、ガルガンチュア占領部隊の全員のガルガンチュアの甲板への潜入が完了しました。いつでも作戦を開始できます。」
「わかった。」
兵士の報告を聞いて頷いたヴァイスは整列して自分の命令を待って
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