ハーケン会戦〜特務支援課、介入〜
[11/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「特務支援課の業務内容は『市民や組織団体からあらゆる依頼を引き受け、解決を尽くす』こと。今回の場合、”イリーナ会長達を救う依頼を出す側”はイリーナ会長達同様クロスベルが占領したルーレに戸籍があるアリサ・ラインフォルトさんとシャロン・クルーガーさんになります。……本人達の了承も得ていませんから、少々無理がある”建前”ではありますが。」
「そして俺達”特務支援課”の役目とはみんなで力を合わせてクロスベルの”壁”を乗り越える事……今回の”壁”とは将来発生するかもしれないクロスベルとラインフォルトグループの間にできる”壁”にして未来のクロスベルの民達にとっての”壁”……―――――それが俺達が今乗り越えるべき”壁”です!」
「…………………………」
「………………クックックッ………ハハ………――――――ハハハハハハハハッ!」
決意の表情を浮かべたエリィとロイドの主張にリセルは思わず呆け、リセルのように呆けていたヴァイスはやがて大声で笑った。
「そうだったな……お前達”特務支援課”とは”そういう存在”だったな。だからこそ、多くのクロスベルの民達もそうだが、様々な勢力の者達もお前達を気に入り、時には協力してくれるのだろう。――――――どうだ、リセル。これがかつて俺とアル、そしてエルファティシアもいた場所だ。」
「フフ、ヴァイス様やアルちゃんもそうですが、あのエルファティシア様が彼らの事を気に入ったのも今ならわかります。」
やがて笑う事を止めて口元に笑みを浮かべてロイド達を見つめたヴァイスはリセルに話を振り、話を振られたリセルは微笑みながら答えた。
「―――――いいだろう。クロスベル双皇帝の一人である俺からの”緊急支援要請”という形でイリーナ・ラインフォルト並びにゲルハルト・シュミットの緊急逮捕をお前達”特務支援課”に要請するように手配しておく。勿論逮捕に必要な”令状”の発行の手配もな。」
「あ……ありがとうございます……!」
「陛下、緊急支援要請や令状の手配もそうですが、私達”特務支援課”が”緊急支援要請”を執行する為に数日後に控えている大規模作戦の地となる”戦場”に介入しても問題ないように”許可証”の発行も忘れないようにお願いします。」
ヴァイスの答えを聞いたロイドは明るい表情を浮かべて感謝の言葉を口にし、エリィは微笑みながらヴァイスにある要求をし
「フッ、あのルファディエルに鍛えられただけあって、強かになってきたじゃないか。」
エリィの要求に対してヴァイスは静かな笑みを浮かべてエリィの成長に感心していた。
〜現在・レボリューション・ブリッジ〜
「ガ、”ガルガンチェア1号機をクロスベル帝国軍に奪わせる事とラインフォルトグループの完全掌握”と引き換
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ