ハーケン会戦〜特務支援課、介入〜
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シュミット博士をあの戦艦から連れ出してくるつもり!?」
その時目を伏せて考え込んでいたシャロンは決意の表情を浮かべてエマとセリーヌに問いかけ、シャロンの問いかけにアリサが呆けている中エマは困惑し、シャロンがやろうとしている事を察したサラは血相を変えて声を上げた。
「いえ……連れ出すにしても一人が限度ですから、皆さんにとっては遺憾でしょうが”シュミット博士は見捨ててイリーナ会長の救出のみに絞りますわ。”」
「……ッ!!」
「シュ、”シュミット博士は見捨てる”って……」
「……だが、状況を考えればそれが彼女にとっての限界なんだろう。」
「理解はしていますが、それでも”民間人を見捨てる”という選択肢は遊撃士にとっては本当なら受け入れたくないやり方ですね……」
「い、幾らシャロンさんでも無茶ですよ……!」
「戦艦に潜入したときに妨害してくる正規軍の軍人達をたった一人でどうやって無力化するつもりなの〜?」
シャロンの非情な答えを聞いたサラは目を見開いて唇を噛み締め、アネラスやジン、エレインはそれぞれ複雑そうな表情で呟き、マキアスは信じられない表情で指摘し、ミリアムは疑問を口にした。
「……状況が状況ですから、わたくしも”手加減はできませんので、無力化はしませんわ。”」
「”手加減はできないから、無力化はしない”ってまさか……」
「……潜入の最中に遭遇した正規軍は全員殺すつもり?」
ミリアムの疑問に対するシャロンの答えを聞いてある事を察したシェラザードは信じられない表情を浮かべ、フィーは複雑そうな表情で訊ねた。
「……はい。勿論運よく急所を逃れた方達に関しては”止め”は刺さず、放置するつもりですわ。」
「――――――ダメです!シャロンさん一人だけを攻撃を受けている戦艦に潜入させてイリーナ会長を救出するなんていうあまりにも無謀な作戦……許可できません!」
「作戦内容があまりにも無謀な事もそうだけど、今まで”不殺”を貫き、身内は全て助けて来た紅き翼の信念を破る事にもなるから、どうか考え直してください、シャロンさん。」
「というかそれ以前に甲板に転位した瞬間にアルセイユとレボリューションの爆撃や砲撃に巻き込まれる可能性が高いから、そんな危険地帯に転位をさせられないわよ……」
シャロンの答えを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中トワとアンゼリカは真剣な表情でシャロンに指摘し、セリーヌは疲れた表情で指摘した。
「ですが現状で会長を救うとすればこの方法しか……」
「――――――どうか考え直す事、私からもお願いする、シャロンさん。Z組の皆の言っている事もあるが……何よりも万が一失敗してしまえば、アリサ君は両親に加えて再び自
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