第十二話 合コンのはじまりその十一
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「自分でね」
「自分でってまさか」
「そう、あれよ」
「あれね」
「自分で処理するのよ」
「それね」
「男の子もするけれど」
それと共にというのだ。
「女の子だってね」
「いや、生々しくて」
一華はかな恵のその話に引いた顔になって言った。
「ちょっとね」
「アウト?」
「そうでしょ」
こう言うのだった。
「そのお話も」
「けれどね、浮気や不倫する位なら」
「自分でなの」
「解消したらね」
それならというのだ。
「いいでしょ」
「そこから離婚、慰謝料、失業の連続コンボよりは」
「親権も失うしね」
こちらのこともあるというのだ。
「そうして人生終了よりずっとましでしょ」
「というか全く以てね」
「そうでしょ」
「自分でしたらそうした気持ち収まるわね」
一華も頷きはした。
「確かに」
「そうでしょ」
「女の子だってね」
「そういうことしても犯罪じゃないし」
かつてのキリスト教では非常に厳格に戒められてきた、ただし日本ではそうした話はない様である。
「それで気持ちが解消してね」
「不倫とか浮気しなかったら」
「これに越したことないでしょ」
「そうよね」
「一度で駄目なら何度でもね」
「したらいいの」
「特に男の子はそうするらしいし」
彼等はというのだ。
「もう毎日何度もね」
「そう聞いてるけれど」
「うちの弟だって」
中学生の彼もというのだ。
「実はそうした本持ってて」
「それでなのね」
「お部屋にゴミ箱とティッシュと消臭スプレーあるから」
「三点セットね」
「消臭スプレーはあまり使ってなくて」
それでというのだ。
「匂いはね」
「することあるの」
「私何も言わないけれどね」
わかってもわからないふりをしているのだ。
「けれどね」
「してるのね」
「そうよ、中学生の子だってね」
「そうなのね」
「それでそうした漫画の中に姉と弟とか」
「うわ、それはないわ」
一華はその話にドン引きする顔になって応えた、ポーズもそうなっている。
「自分の弟がそんな本持っていたら」
「うわ、ってなるわよね」
「かな恵のことをなのね」
「考えてかなってね」
「思うわよね」
「流石に明男とそうするなんて」
姉としての言葉だ、血を分けた。
「絶対にね」
「ないわよね」
「あったら怖いわよ」
かな恵も引いた顔で言った。
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