第十二話 合コンのはじまりその九
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「不思議じゃないわ」
「そうよね」
「浮気する人は何度でもするでしょ」
「そうよね」
「そんな人は駄目よ、浮気されない様にこっちも気をつけるけれど」
自分自身もというのだ。
「けれどする様な人は」
「問題外よね」
「もうね」
それこそというのだ。
「私としては」
「富美子ちゃん昔から浮気とか不倫とか嫌いよね」
「ドラマとかで観たらそれだけで腹立つわ」
「そうよね」
「だから私はね」
「そうしたことはよね」
「手をつなぐこともね」
このこともというのだ。
「アウトよ」
「そうよね」
「何があってもね」
「富美子そこ本当に厳しいわね」
留奈も言った。
「確かに好きでもない相手、彼氏いて他の誰かとかね」
「留奈ちゃんもなのね」
「抵抗あるしね、相手いないならね」
つまり今の様な状況はというのだ。
「これはっていう相手見付けて」
「それでよね」
「そうしたことしてもいいけれど」
「留奈ちゃんも選ぶわね」
「若し迂闊にそうしたことしたらよ」
留奈は強い声で語った。
「病気にもなるじゃない」
「エイズとか?」
「エイズもあるけれど梅毒なんてなったら」
顔を青くさせてだ、留奈はかな恵に話した。
「大変よ」
「あの病気ね」
「昔梅毒は死んだじゃない」
長い間不治の病であった、ペニシリンが世に出るまで結核とこの病気は実に多くの人間の命を奪ってきている。
「長い間苦しんで」
「身体ボロボロになってね」
「あんな病気になりたくないわよ」
留奈はその青くなった顔で語った。
「何があってもね」
「だから気をつけるのね」
「浮気や不倫してるとね」
特定の相手以外と関係を持てばというのだ。
「そうした病気にもなってよ」
「大変なことになるっていうのね」
「そうよ、実際そうなった人もいるでしょ」
「多いわよね」
「シューベルトもそれで死んだっていうし」
チフスと言われているがその実は梅毒の治療で水銀治療を行い水銀中毒で命を落としたとも言われている。
「ベートーベンの耳もね」
「スメタナもそうだったっていうわね」
「そう聞いてるし」
解剖すると耳管が塞がっていたという。
「スメタナなんかおかしくなったのよね」
「みたいね」
「そうなりたくないから」
絶対にというのだ。
「だから私もね」
「不倫は浮気はしないのね」
「してる人ともね」
「付き合わないのね」
「富美子は生理的に受け付けない感じだけれど」
それでもというのだ。
「私は病気のことを聞いてね」
「そういうのは嫌になったのね」
「何があってもね」
「まあそういうことしたら普通に修羅場か離婚裁判でね」
理虹も言ってきた。
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