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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
最強-ランスロット-
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蔵ィ…!!」

その顔に刻まれているのは、憎悪。
舐めてかかって反則した上に負けた。
なので逆恨みに近いかもしれないが彼は紛れもなくあの二人に、特に宮本武蔵に激しい怒りを覚えていた。
最強であるランスロットに傷をつけ、あろうことか膝をつかせたのだ。
こんなこと、あってはならない。
すぐにその勝負を取り消さなければならない。

「立て、セイバー。」

虫の息だが、まだ処置をすれば助かる見込みのある重症の隊員達を無視し、彼は膝をついたランスロットにそう言い放つ。

「はっ、」
「これは、あってはならない。お前の負けは有り得てはならないことなのだ。分かっているな?」
「おっしゃる通りです。このランスロット、貴方様のサーヴァントである限り負けは許されない。いずれこの敗北の味、必ず宮本武蔵に味わってもらうまで。」
「そうだ。それでこそだセイバー。」

部下はそのまま見殺しにし、彼はそのまま離れたところに置いてあった車両に乗り込む。
自分で運転するのは癪だが仕方ない。
そして、次は勝ってみせよう。

どんな卑怯な手を使ったかは知らないが、姑息な手を使う奴に自分のランスロットは負けない。
何をどうしても、何がなんでも、この敗北は必ずあの宮本武蔵に叩き返してやる。

今まで味わったことの無い屈辱に歯をギリギリと噛み締め、彼は車両を走らせた。




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