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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
最強-ランスロット-
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て、武蔵は奴らからの弾丸を避けながら、ランスロットからの猛攻もさばいていかなければならなくなった。
このままでは危ない。そう思い俺も動こうとした時だ。
「…なんの真似だ。」
「マスターが割って入るなんて言う無粋な真似はやめてもらいたいね。そこで見ていたまえよ。」
残りの隊員達が俺に銃を向ける。
もう、いい。
手を出すなと言うのであれば、俺はもう手を出さない。
「…。」
「おや、何も言えなくなったか。それとも産廃のマスターとして身の程を弁えたかな?」
「…いや、違うね。」
刀を抜く。
それを真上にかざすと、晴れていた空は曇り、ゴロゴロと赤い稲光が見えた。
「武蔵、もう話さなくていいぞ。」
「…ええ。」
「こんなゴミに、口を開く価値などこれっぽっちも無いんだからな!!」
刀を、振り下ろす。
それと同時に轟音と共に、真っ赤な雷が武蔵に降り注いだ。
凄まじい音と光、衝撃波と共に周りの隊員も吹っ飛び、用意していた椅子とテーブル、高級そうなカップセットも全て吹き飛んで使い物にならなくなった。
「これは…!」
這いつくばり、なんとかその場で耐えた置鮎は目を凝らしながら何が起きたか見ようとする。
そこには相変わらず無傷で無表情のランスロット。
そして、
「俺も自分のサーヴァントが負けるのは嫌なんでね。」
身体から紅い電流が迸る、武蔵の姿が。
手は出さないとはいった。
しかし雷は出すがな!!
「な、なんだそれは!!」
「勝負に卑怯もクソもないんだろう?なら俺もそうさせてもらう。いや、マスターがサーヴァントをサポートするのは反則ではないな。」
思い出したんだ。
伊吹童子と戦った時、俺が何をしたか。
こうして、自分の魔力を送り込み武蔵を大幅に強化させた。
これは俺のワガママ。武蔵は負けないという思いが具現化したもの。
やり方は身体がおぼえている。
だから、遠慮なく使わせてもらう。
「武蔵!!」
俺がそう呼ぶと、武蔵は振り向かずそのまま走る。
迎え撃つランスロット。しかし今から構えてはもう遅い。
「!!」
「まずは一太刀!!」
刀と剣がぶつかった。
そう思った時、武蔵は消え、やつの後ろにいる。
次の瞬間、ランスロットの肩口から鮮血が迸った。
「次に二太刀!!」
振り向き、横に振るう。
今度はギリギリ受け止められるも、衝撃は殺しきれずよろめいた。
どうやら肩を斬られたせいで、剣を振るう腕も弱まったらしい。
なら、とことん攻める。
「まだまだァ!!」
「やめろ!!よせ!おいお前達!!あいつを撃てェ!!」
ランスロットが負ける。
そう思った置鮎は慌てて叫び、吹っ飛んでしまった隊員達を急いで呼び戻す。
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