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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
最強-ランスロット-
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のサーヴァントを斬ってきたの?」
「…。」

戦いながらも、武蔵はランスロットにそう問いかける。
しかし彼は言葉を返さない。

「つれないのね!」

目にも止まらぬ早さで武蔵が回り込む。
しかしそれでもランスロットは武蔵の反則的な速さに反応し、すぐさま反撃に取り掛かる。
確かに円卓最強は伊達ではない。
この前は神様と決闘を繰り広げたが、こいつはもしかしたらそれと互角。下手したらそれ以上の可能性もある。

あの置鮎とかいうスーツ男が自信満々で要られるのも納得だな。

そう思い、奴に視線を移すと、

「…何?」

そこにはありえない光景があった。

「こちらでよろしかったでしょうか?」
「ああ、ありがとう。」

奴は、置鮎 啓は、呑気に紅茶を楽しんでいた。
隊員に用意させたのだろう、いつの間にか用意されている純白の椅子とテーブル。
そこに座り、いかにも高級そうなティーポットからカップに紅茶を注ぎ、香りを楽しんでいた。

ふざけている。
サーヴァントは戦っているというのに、自分は優雅にティータイムか。
さっきの武蔵に対する産廃呼びもそうだ。
こいつは…サーヴァントを、戦いを侮辱している。

「お前…恥ずかしくないのか?」
「ん?私かい?私より、そんな産廃を堂々連れているキミが恥ずかしくは無いのか?」

サーヴァントが戦っているのなら、マスターはそれを責任をもって見届けるのが義務というもの。
こうして旅を続けてきたが、サーヴァントが戦っている最中にこんなふざけた事をするやつ、こいつが初めてだ。

「その口を閉じろ。次に産廃と言うならば、お前の首を斬る…!」
「おいおい、産廃に産廃と呼んで何が悪い?キミは役に立たないゴミにいちいち名前をつけて可愛がるのかな?おや、随分と変わり者なのだね。」

その産廃呼びもだ。
人のサーヴァントをバカにするその言い方は、もはや侮辱以上の何かだ。

「サーヴァントは数多存在する。しかしその多くが欠点を抱えた使えないモノ、いわば”産廃”だ。だがね!私のセイバーは違う!全てにおいて隙のない、最強にして唯一のサーヴァントなのだよ!!よってそれ以外は役立たず!無能!!価値のないゴミ!!!産廃なのだよ!!!分かるかい!?竜胆大和くん!!!!」
「…。」

なるほど、
彼の言いたいことはよくわかった。
周りの好きなものを貶しまくり、自分の好きなものを自慢したい、よくいる周りを考えず自分の事しか頭にないクソ野郎だ。

「キミも落ち着け。紅茶を嗜めば少しはマシになるんじゃないかな?お茶請けは…そうだ。この前山本から貰った煎餅があったなぁ…。こんなジジくさいもの、お前にくれてやるよ」

そう言い、部下が持っていた箱から煎餅を何枚か取りだし、俺の足元
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