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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
最強-ランスロット-
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せな時間もいつまでも続かないのは世の常。

「…武蔵。」
「ええ、分かってる。」

人の気配。
しばらく進むと、俺達の行く末を阻むかのように横一列になって並んでいる財団の実働部隊の皆様がお出迎えなさった。
山本は…いない。
しかし彼らの真ん中には、純白のスーツを着た男が立っていた。

「止まれ。」

スーツの男が口を開く。
強行突破も考えたが、その余裕綽々な態度を見て何か罠があるかもしれないと思い、ここは言われた通りにオロバスを止めた。

「何の用だ。何をしようが俺達は捕まらないぞ。」

俺と武蔵は馬から降り、白いスーツの男へと話しかける。

「ああ、それは結構。何せ私の目的としては貴様の抹殺やそこの産廃の捕獲では無いのでね。」
「産廃…?」

今、こいつは武蔵を産廃と言ったのか?

「…。」
「待って。」

刀に手をかけた瞬間、武蔵が止める。

「気持ちは分かる、でも安い挑発に乗らないで。」
「挑発…?私は何か気に触ることでも言ってしまっただろうか?おい君、」

武蔵がそう言うと、スーツの男はそう返す。
隣の隊員に尋ねるも、彼もまた首を横に振った。

「ふむ。気に触ることは何も言っていないそうだ。少し自意識過剰なのでは無いかな?」
「…!!」

刀を抜く。
武蔵の制止など気にするものか。
並んでいた隊員達が皆銃口をこちらに向けるが、貴様らが引き金を引くより、俺はこのスーツの男の首を跳ねられる。
そうして、一切の慈悲も無くやつの首を切り裂こうとしたその時だ。

「な…!」

止められた。
間に割って入ってきたモノに、俺の刀は受け止められた。

「ご無事ですか、マスター。」
「ああ、君のおかげだセイバー。」

スーツの男にセイバーと呼ばれた彼。
同じように純白の西洋の鎧に身を包んだ彼は、間違いなくサーヴァント。
円卓の騎士の一人。そしてその中でも”最強”と言わしめた騎士。
アロンダイトを携えたそのモノの名前は

「紹介しよう。私の最強のサーヴァント、セイバーのランスロットだ。」

鍔迫り合いの最中、スーツの男はそう言った。
ランスロットは、俺がどれだけ力を込めても涼しい顔をしている。

「そして私は置鮎 啓(おきあゆ けい)。葛城財団専属の傭兵であり、最強のサーヴァントであるセイバーを従えるマスター。ここに来たのは他でもない。キミの持つ産廃を倒し、ランスロットの最強である証明を確かなものにするためだが…手始めにキミには消えてもらおう。」

言い終えると同時に、ランスロットが動く。
いとも簡単に刀を弾かれ、奴は剣を返してがら空きとなった俺の胴へと斬り込む。
しかし、

「ッ!!」

武蔵が割って入る。
俺を突き飛ばし、アロ
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