力の大会編
第65話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るが、宇宙のバランスを崩しかねない存在であったのも事実なので葛藤することになる。
「……そういうところだベジータ」
「え?」
「昔のお前…心も純粋なサイヤ人だった頃ならばプライドとかを刺激されれば確実に僕に挑んでいた。僕を殺すと言う気持ち一色でな。だが、お前は葛藤してしまった。殺意でも闘争でもいい、本能に従うことで破壊神の力を扱うことが出来る。だが、今のお前にはそれだけの心がない!体だけではなく迷いを捨て、本能に従えるだけの心を鍛えろ!悟空や悟林に負けたくないのならな」
「ビルス様…」
「お前の中には過去のサイヤ人が行ってきたことの罪悪感を感じる。過去のサイヤ人共…あの姑息なベジータ王がしてきたことにお前に何の関係がある。お前がしてきたことならともかくな、そんなことなど忘れてしまえ!そんなことに囚われているようではお前の成長はここまでだ!嫌ならまたウイスとの修行に戻ればいい。尤も、お前に身勝手の極意を極められるとは思えないがな」
それだけ言うとビルスは昼寝に戻ってしまった。
「不器用ですね、ビルス様も」
「ウイス」
微笑ましそうにしているウイスにベジータが振り返る。
「何だかんだでビルス様はベジータさんを気に入っているんですよ。そうでなければ名前を覚えたりこの星で修行させたりはしません。」
「……」
「どうします?今日は私と修行しますか?」
「…すまんが、トレーニングはまた今度にする。地球に帰らせてくれ」
「そうですか、自分を見つめ直すのもまた修行ですよ」
「いや、まあ…それもあるんだが」
言い淀むベジータにウイスは不思議そうな顔をするのであった。
そして時は戻って地球、今日は野菜の出荷があり、悟空が野菜を市場に出した帰りに犯罪者を捕まえて警察に届けたのだが、その犯罪者達は懸賞金をかけられていたので大金を思わぬ形で手に入れたのだ。
「今日は金も手に入ったし…たまにはチチの好物買ってやっかな。後はビルス様達の土産に大福でも」
妻のチチの好物の中華ちまきとビルス達への土産に大福を買うと、一度帰宅することにした悟空。
「おーい、戻ったぞチチ。」
「お帰り悟空さ」
「これ、おめえと悟天の土産だ。後、帰りにわりい奴らを捕まえたら金をたくさん貰ったぞ」
チチの好物と悟天の分の大福、そして懸賞金を渡した。
「ええ!?こ、こんな大金を…」
「結構わりい奴らだったみてえだからな」
「そうだか…で?今日も行っちまうだか?」
「ああ、しばらくサボってたからな。久しぶりに思いっきり修行してえ。畑のことは悟林に任せてっから大丈夫だ」
「オラとしてはもうちょっと大人しくして欲しいだよ。悟空さもパンちゃんの立派なお祖父ちゃ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ