第四十話 〆切りその一
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第四十話 〆切り
咲は部活の漫画を時間があれば描く様になっていた、だが。
「学校の勉強はなのね」
「アルバイトもね」
咲は母に家で話した。
「ちゃんとね」
「やってるわね」
「それで行ってるわね」
「そうしたことは忘れたら」
咲は母に話した。
「駄目よね」
「学生の本分はね」
「勉強よね」
「そう、それにアルバイトも」
母は自分から言った。
「幾ら部活を頑張っていてもね」
「やるからにはよね」
「おろそかにしたら駄目よ」
「全部やるのね」
「全力でね、どれか抜けがあるかも知れないけれど」
それでもというのだ。
「まずは全部ね」
「全力でやることね」
「そうしたらいいわ、何でも全力でやったら」
そうしたらというのだ。
「そこから色々わかるのよ」
「わかるの」
「世の中のこととか人生のこととか」
「大変だけれど」
「その大変なことをしてね」
それこそというのだ。
「人間成長もするから」
「何でもやることね」
「そう、だから勉強も部活もね」
どれもというのだ。
「頑張ってね」
「全力で」
「そうしたらいいから」
それでというのだ。
「頑張って何でもやるのよ。モコのお散歩もね」
「今から行くけれど」
「頑張ってね、別に嫌いなことじゃないでしょ」
「アルバイトも部活もね」
「あんたの場合お勉強もでしょ」
「そんなにね」
多くの生徒と違ってというのだ。
「嫌いじゃないわ」
「だったらね」
「全部頑張るのね」
「モコのお散歩もね」
「モコのお散歩っていうかモコ好きだしね」
咲は笑顔で応えた。
「というか家族だからね」
「大好きでしょ」
「ええ」
その通りだというのだ。
「犬好きだけれど」
「特別でしょ」
「モコはね」
「だったらね」
「今から」
「頑張って行ってきてね」
「モコのお散歩って頑張るもの?」
咲は母に問い返した。
「そうするもの?」
「そうじゃないの?動かないと出来ないでしょ」
「だからなの」
「そう、お世話もするから」
モコの散歩中は彼女のというのだ。
「リード持っておトイレも始末するでしょ」
「常識だけれどね」
「けれどやらないと駄目って思ってするものだから」
それでというのだ。
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