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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
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は最低限の仕事をしてもらうのがベター。
(送りか……そう簡単にさせると思うなよ)
サインを受けすぐにバントの構えを見せる莉愛。その足はバントをしやすいために開いており、バスターでないことを察した岡田はストレートのサインを送る。
(こいつは典型的な打てないキャッチャーって話だった。ならここは打ち上げてもらう)
内角高めのストレート。顔に近いためバッターがもっともバントがしにくいコース。そこに力のあるボールを投げ込めば打ち上げる可能性が高くなる。
コッ
それを狙っての投球だったが莉愛は一塁線に打球を転がす見事なバントを決めた。これにより2アウトながらランナーを得点圏に進めた明宝学園。
(打てない分バントは決めれるのか……でも2アウト二塁なら全然大丈夫だ)
ランナーが進められたものの慌てるような場面ではない。いつも通りの攻め方ができる翼星バッテリーは慌てず伊織を打ち取ることに専念する。
(莉愛はボールを怖がらないんだよなぁ……まだ三ヶ月しか経ってないのに大したもんだよ)
始めたての頃は目線にボールが来るバントを怖がる選手が多い中、難なくそれをこなせる莉愛に拍手を送りつつ打席に立った伊織へサインを送る。もっとも、この場面で何かを仕掛けようとは彼も思ってはいないのだが。
(
明里の足
(
・・・・
)
のことを考えると一本で還れるとは思わない方がいいかな?まぁ栞里は一回山口さんを見てるし繋げばいけるかな?)
元々上位打線を打ってきた伊織ならではの思考。対する翼星バッテリーもそれは重々わかっている。
(まずは外れてもいい。こいつでいく!!)
岡田が要求したのは葉月に打たれた背中から入ってくるスラーブ。これに山口は一度打たれたことが脳裏を過ったのか、プレートを一度外し、足を戻すと再度サインを覗き込む。
(打たれたボールはさすがに怖いか……なら仕方ない。これで……)
外角へのストレートに変更する岡田。これに山口は満足げな表情を見せ投球に入る。
(狙い球はストレートとスライダーでしょ?しかもこのバッテリー外のストレート多いし……)
左打者に対し必ず投じている外角へのストレート。優愛と葉月はこれを見送り、莉愛はバントだったためこの球は来ていない。本来なら距離感を測ってから打ちたいところだが、同じボールがまた来るかわからない。
(外のストレートに狙いを絞る!!)
リリースの瞬間に足を踏み込む。
(ヤバッ!!読まれてた!!)
その踏み込みの大きさに岡田はおののいた。バッターボックスから足が出た状態でバットにボールが当たると反則打球でアウトになる。しかし、バッターボックスのライン上にわずかでも足が残っていればルール上問題はない。伊織はそのギリギリを攻めてきた。
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