第六百四十九話 大団円となりその二
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「こうしたこともあります」
「そういうことか」
「時間の流れは主観です」
微笑んでこうも言った。
「自分がどう感じてどう思うかで」
「流れの速さが変わるんだな」
「そうです、尚寝ている時は」
セーラはこの時のことも話した。
「もうです」
「あっという間だな」
「寝ている間はパソコンで言いますと電源が落ちています」
「完全に動かないな」
「ですから」
その為にというのだ。
「もうです」
「何時間寝てもか」
「一瞬です」
そうした感じだというのだ。
「そうして過ぎます」
「そうなるか」
「というとね」
セドリックが言ってきた。
「十二時間寝ている人もいるけれど」
「アイシュタインもですね」
「あの人はそうだったらしいね」
このことはこの時代でも言われている、この天才科学者は睡眠についてはそこまで寝てそうして活動する人物だったのだ。
「半日寝てね」
「活動していましたね」
「じゃあその人は半日も」
「あっという間にです」
「過ぎるんだね」
「夢の世界に入っている時はまた別です」
この時はというのだ。
「夢の世界はこちらの世界とは違い」
「また別でなんだ」
「時間の流れもです」
今話しているこれもというのだ。
「私達が起きている世界とは別なので」
「それでなんだ」
「この場合は話の外です」
「そうなるんだね」
「はい、ですが」
それでもと言うのだった。
「寝ている間はです」
「もう電源が切られていて」
「そうした状況なので」
だからだというのだ。
「一瞬です」
「それで半日でもだね」
「過ぎ去ってしまいます」
「そうなるんだね」
「そして楽しい時間が長く続いて欲しいと思えば」
そうであるならというのである。
「それならです」
「長く思えるんだな」
カムイはこう返した。
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