第二百三十九話 北への集結その三
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「降ってもらう」
「そうするね」
「それで使者を送る、ただ連中も条件を出すだけだとな」
「降るかどうかわからないから」
「だからな」
このことも考えられるからだというのだ。
「武力もな」
「見せるね」
「どっちにしろ大軍は動かすんだ」
だからだというのだ。
「ここはな」
「その大軍をだね」
「あの国にも見せる」
「それで若し戦うなら」
「その大軍を相手にするってな」
このことをというのだ。
「見せるな」
「そのことを」
「そうしてな」
その様なこともしてというのだ。
「降らせるな」
「戦わずして降らせるなら」
「どんなこともするさ、そうした方がな」
戦わないで降らせる為に努力する方がというのだ。
「結局戦うよりな」
「ずっといいんだよね」
「ああ、犠牲も出ないしな」
「実際に戦うより使う国力も少ないしな」
「だからな」
それが為にというのだ。
「出来る限りな」
「そうするね」
「ああ」
実際にというのだ。
「今回もな」
「そうしていって」
「他のバイキングの連中もな」
「降していくね」
「そうしていくな」
「国力の消耗は最低限だね」
「そうしていくのがな」
まさにそれこそがというのだ。
「政だよな」
「そうなんだよね」
剛もこう答えた。
「無闇に戦をしてもね」
「国力失うだけでな」
「最後は衰えるからね」
「必要な戦しかしない」
夕子も言った。
「それがいいです、そして戦をせずに済ませる」
「戦わずして勝つな」
「まさにそれこそがです」
「最善でな」
「バイキング達も同じですね」
「ああ、しかしあそこは村単位だからな」
それでとだ、久志はこれから戦う彼等のことも話した。既に密偵を送り込んでいてある程度以上のことがわかっているのだ。
「村を虱潰しに降すっていうのもな」
「時間がかかりますね」
「使者を送るにしてもな」
「それは仕方ないです、あちらは街はあっても」
「小さくてな」
「村と然程変わらず」
そうしてというのだ。
「その村単位でバイキングとなっています」
「そうなんだよな」
「貿易を行う為に湖や川に出て」
「そうして戦いもするな」
「戦って奪った方が利を得やすいなら」
それならばというのだ。
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