第十二話 合コンのはじまりその六
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「お子さんはね」
「少なかったの」
「そうした相手の人は物凄く多くても」
無名の芸者を相手にしていたという、それなら誰かの愛人であり揉めることがないからそうした人を相手にしていたという。
「お子さんはね」
「少なかったのね」
「豊臣秀吉さんもね」
天下を統一した彼もというのだ。
「女好きでも」
「ああ、秀頼さんいたけれど」
「あの人実は秀吉さんの子供じゃないって噂あるから」
「そうなの」
「物凄い数の側室さんいたのに」
彼もまた好色で知られていた。
「お子さん秀頼さんとその前の」
「二人だけ?」
「あと二人いたって説あるけれどね」
「じゃあ四人ね」
「そうだったらしいわよ」
「少なかったのね」
「信長さんなんか同性愛もでそれで二十人以上いたのに」
彼はそれだけの子供がいた。
「秀吉さんはそっちはなくてね」
「それでなのね」
「四人よ」
「それは少ないわね」
「それも一説だと実は一人もいない」
「そうだったのね」
「秀吉さんおたふく?」
かな恵はここでこの風邪の名前を出した。
「ひょっとして」
「おたふくになったからなの」
「大人になってからね」
「ああ、おたふくになったらね」
一華はかな恵の言いたいことを察して頷いた。
「大人になってからだと」
「そう、熱でね」
「精子なくなるのよね」
「そうなるから」
「秀吉さんもなのね」
「大人になってからなって」
そうなってというのだ。
「子供が出来なくなったとか」
「それでなのね」
「あれだけ女好きでね」
「側室の人周りに一杯いたのに」
「子供が出来なかったんじゃないの?」
「だから秀頼さんも」
「前に生まれた人もね」
捨丸という、子供の時に亡くなっている。
「実はね」
「秀吉さんの子供じゃないのね」
「お母さんは二人共一緒でしょ」
「淀殿さんね」
「何かそれも引っ掛かるのよね」
かな恵としてはだ。
「他の人は子供出来てないのに」
「淀殿さんだけっていうのは」
「ねねさんだってでしょ」
正室であった彼女もというのだ。
「子供出来てないでしょ」
「そうなのよね」
「何か淀殿さん実は愛人いたっていうし」
大野治長がそれであったと言われている、彼は淀殿の乳母の息子であり幼い頃から共にいた間柄であった。
「それでね」
「秀頼さんは実は」
「その人の子供で」
その大野治長のというのだ。
「秀吉さんの息子じゃない」
「そうなの」
「だって五十過ぎて子供出来るなんて」
「今でもあまりないわね」
こう言ったのは留奈だった。
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