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第十二話 合コンのはじまりその一

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                第十二話  合コンのはじまり
「こんばんは、皆決めてきたわね」
「うわ、凄い恰好ね」
 理虹は待ち合わせ場所に来た富美子を見て思わず言った。見れば黒の編タイツに半ズボン、赤のブラウスに金のネックレスをして髪飾りも付けて髪も整えている。
「普段以上に」
「やっぱり合コンだしね」
 富美子は理虹に笑って応えた。
「あたしも決めてきたのよ」
「そうなのね」
「そう言う理虹だって」
 富美子は自分に言う理虹に笑って返した。
「凄い恰好じゃない」
「そう?」
 見ればダークグレーノタイトミニにオレンジの上着である。アクセサリーはないが髪の毛をセットしてメイクに力を入れている。
「まだまだって思ったけれど」
「生足モロだからね」
「スカートも短いかな」
「それじゃあちょっとしたことで見えるわよ」
 そこまでの長さだというのだ。
「それだと」
「気をつけないと駄目ね」
「スパッツ穿いてないでしょ」
「うん、下はパンツだけよ」
 富美子に笑って話した。
「ちなみに色黒よ」
「えっ、黒」
「ブラもね。冒険したのよ」
 富美子に小声でにんまりと笑って話した。
「合コンだから」
「見えないところもなのね」
「そう、お洒落したのよ」
「そういうことね」
「富美子は下着何色?」
「私は赤よ」
 富美子は笑顔で答えた。
「奇麗なね」
「赤なの」
「上下共にね」
「富美子も決めてきたのね」
「そりゃ何もないでしょうけれど」
 合コンではというのだ。
「流石に」
「まあいきなりね」
「キスとかもないでしょうけれど」
 それでもというのだ。
「やっぱりね」
「下着は決めないとね」
「こうした時はね」
「何か気が引き締まるからね」
「下着までそうしたら」
「そうそう、私だってそうしたわ」 
 留奈も言ってきた。
「下着はね」
「決めてきたの」
「そうしたの」
「青にしたの」
 色はというのだ。
「コバルトブルーね」
「その色にしたのね」
「留奈は」
「一張羅よ」
 そうした下着だというのだ。
「本当にね」
「これ女の子ならよね」
「下着も凝るわよね」
「こうした時って」
「見せることはなくても」
「見えないところのお洒落って大事よね」
 一華も言ってきた、ナチュラルメイクで黒のジーンズに白のブラウスでボーイッシュに決めている。髪飾りに力を入れている。
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