暁 〜小説投稿サイト〜
DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
後輩のミスは……
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いても打てるボールではないが警戒をするに越したことはない。一方葉月は、全く違うことを考えていた。
(莉愛、まだ落ち込んでるじゃん。メンドくさ……)
ベンチに視線を向けると前の回のミスを引きずっているのか、声が出てない少女が妙に気になる。いつもなら気にしないようなことなのに、どうしてもその表情が脳裏に焼き付いて離れない。
(キャッチャーだから?チームを纏めるポジションを任されてるから?だからミスしたらいけない?)
先頭打者に対してのマネジメント不足を気にしているであろう少女のことを考えているうちにも、山口は投球に入り、背中腰からのスラーブを投じる。
(私はそういうの気にしたことないけど……でもーーー)
確実に彼女の視界からそのボールは消えている。それを追い掛けようと体が開いたことでバッテリーは勝利を確信した。
(よし!!決まった!!)
ミットへと向かって曲がってくるボール。高さもほぼ完璧なそれを見て岡田は勝利を確信した。
(そういうのを引っ括めて莉愛がレギュラーになったんだよ!!)
カキーンッ
確実に抑えられると思っていた投球。それなのに打ち上げられた打球は空高く舞い上がり、ライトスタンドへと突き刺さった。
(莉愛がミスすることなんて折り込み済。私たち先輩がそれをフォローすればいいだけなんだから)
ホームランを確信し一歩も動いていなかった葉月はスタンドに入った打球を確認してから、ゆっくりとした足取りでダイヤモンドを駆けていった。
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