第三十九話 素敵な偉人その十
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「そうしたね」
「碌でもない国ですね」
「そこに軍隊もだからね」
「本当に碌でもない国ですね」
「拉致もテロもやるしね」
「自衛隊の方が遥かにましですね」
「それでこんな人が明治の日本や山縣さんみたいな人も批判するけれど」
苦い顔のまま言ったのだった。
「もう何を言っているのか」
「そうですよね」
「自分の主張がどれだけおかしいか」
「そう思いますね」
「自衛隊嫌いで全廃しろとまで言うのに」
こうした主張は昭和の頃盛んだった、非武装中立論であり左翼政党やそれに近い知識人やマスコミが常に言っていた。
「北朝鮮には言わないからね」
「あの国の方がずっと酷いのに」
「戦前の日本軍の悪事は捏造をふんだんに入れてまでして」
南京事件なり慰安婦の件なりだ、こうした捏造も普通にまかり通っていたのが戦後の知識人達の世界だった。
「攻撃するのに北朝鮮の悪事にはね」
「スルーですね」
「文字通りね」
「何か北朝鮮の人みたいですね」
「シンパだったからね」
その北朝鮮のだ。
「あの国に行ったりだったし」
「あんな国にですか」
「そう、あんな国にね」
文字通りにというのだ。
「行っておもてなしも受けていたよ」
「あの国の」
「それで適当なものを見て聞いて」
北朝鮮の政府が案内するものをだ。
「鵜呑みにしてね」
「あの国が見せるものって」
「全部やらせだよ」
「そうした国ですよね」
「紛れもなくね」
「そんな国の言うことを真に受けていたんですね」
「そうだったんだ」
これがというのだ。
「これまで話している通りにね」
「日本の学者さんってそれでも務まるんですね」
「マルクス言ってたら」
それならというのだ。
「もうそれでね」
「やっていけたんですね」
「そうだったんだよ」
「冗談抜きでそんな人達の言うこと聞かない様にします」
「それがいいよ」
「本当にそうですよね」
「それで伊藤さんも描いていくといいから」
こう咲に話した。
「そういうことでね」
「わかりました」
「じゃあそういうことで頑張ってね」
「そうします」
「しかし。マイナス百点の連中が百点に近い人達のことをあれこれ言っても」
そうしてもというのだ。
「馬鹿でしかないね」
「それが現実ですね」
「だからね」
それでというのだ。
「ああした人達の学説とかは今凄く否定されてるよ」
「そうなるのも当然ですね」
「日露戦争で戦争をしたら儲かるって錯覚なんか誰もしないし」
莫大な借金が残ったというのにというのだ。
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