第三十九話 素敵な偉人その九
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「滑稽だよ」
「そうなりますね」
「脚気の話は重大だよ」
森鴎外を語るうえでというのだ。
「無茶苦茶酷いから」
「大勢の人も亡くなっていて」
「それでね」
「そうなんですね」
「森鴎外という人は実は非常に問題がある人なんだ」
部長は暗い顔で述べた。
「山縣有朋さんも呆れてお医者さんとしては見切りをつけた」
「そうした人ですね」
「見捨てたと言えばね」
「そうなる人ですね」
「人は見捨てない人だったけれど」
それでもというのだ。
「本当にね」
「何か山縣さんもそんなに悪くなく思えますね」
「少なくとも日本のことは真剣に考えていたよ」
このことは紛れもない事実だというのだ。
「あの人は」
「汚職をしていても」
「それで権勢にもこだわっていたよ」
「権力欲もあったんですね」
「うん、けれどね」
「それでも日本のことはですね」
「いつも真剣に考えていたよ」
そうだったというのだ。
「必死で真面目にね」
「そうした人だったんですね」
「そのことだけでも違うよ」
日本のことを真剣に考えて政治に携わっていただけでもというのだ。
「しかもいつも一介の武辺って言っていたし」
「槍を持っていて」
「そう、自分はそうだとね」
その様にというのだ。
「弁えようとしていたみたいだし」
「弁えて節制もですね」
「していたよ、だから僕あの人は嫌いじゃないよ」
山縣有朋はというのだ。
「功績もかなりあるしね」
「日本の為にいいことも沢山したんですね」
「そうだよ、そうしたことも素直に観て」
そうしてというのだ。
「評価しないとね、それで素直に北朝鮮が好きで日本の皇室や自衛隊を攻撃する人は」
「評価出来ないですか」
「マイナス評価だよ」
評価してもというのだ。
「それも百点満点でマイナス百点だよ」
「最低ですね」
「最低だよ、あんな国は論外だよ」
「日本の皇室の方が将軍様より遥かにましですね」
「だって宮内庁の一年辺りの予算将軍様の贅沢費より少ないんだよ」
「それも凄いですよね」
「皇室は物凄く質素だよ」
そうした方々だというのだ。
「明治帝もだったし昭和帝もね」
「質素であられたんですね」
「そうだよ、今日本は世界段三位の経済力だけれど」
それでもというのだ。
「最貧国って言われる北朝鮮の独裁者の贅沢費よりもね」
「宮内庁自体の予算が少ないんですね」
「これは凄いよ、日本の国家予算の果たしてどれだけの割合か」
その三百億がというのだ。
「戦闘機二機か三機位だね」
「そう思うと少ないですね」
「将軍様は国家予算の二割だから」
「馬鹿じゃないの、ですね」
「今時こんな国家予算の使い方なんてね」
「漫画とかの悪の国ですね」
「悪政
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ