第四百八十七話 訓練と食事〜素敵なカツカレー〜その八
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「いいわね」
「わかったわ、ゆっくり休むわ」
「休憩も戦いのうちよ」
ツクヨミはこのことも話した。
「だからね」
「休むことね」
「寝てそうして」
「ええ、そして強くなって」
「戦いの時は」
「全力で戦いましょう」
「そうしていくわ」
サレンも他の面々も頷いてそうしてだった。
食事の後は入浴をしそのうえで寝た、そして。
起きると朝食を食べてすぐに訓練だった、その訓練は昨日と同じく実戦さながらだった。本気で向かって来るライダー達に。
少女達はこの日も為す術がなかった、だが。
コッコロはその中で言った。
「ほんの少しですが」
「ええ、昨日よりもね」
キャルが応えた。
「ライダーの人達の動きが見えるわね」
「そうですね」
「そうなってきたわね」
「全く勝負になりませんが」
それでもというのだ。
「それでもですね」
「そうなってきたわね」
「はい」
実際にというのだ。
「驚いたことに」
「昨日はもうね」
「全く見えなくて」
「どうにもならなかったけれど」
「今もどうにもなっていないけれど」
それでもというのだ。
「けれどね」
「はい、少しでもです」
「見えてきているから」
「進歩していますね、私達も」
「そうよね」
「その通り」
ユウキも笑顔で言ってきた。
「見えてきた」
「そうですね」
「少しでも」
こうコッコロに言うのだった。
「そうなってきた」
「そのことは大きいですね」
「非常に」
「少しでも見えていれば」
こう言ったのはシオリだった。
「違うわね」
「そうですね」
「ええ、だからね」
「このままですね」
「強くなっていきましょう」
「そうあるべきですね」
「少しずつでもね」
例えそうでもというのだ。
「そうしていきましょう」
「それでは」
「あとお腹が空いたら」
ユウキも言ってきた。
「その時はね」
「食べることですね」
「無理はよくないから」
こう言ってだった。
ユウキは林檎を出した、それを皆に渡して右手の親指を立ててそのうえで笑顔のままでこう言った。
「食べること」
「そうしないとね」
「満足に戦えないから」
キャルにも答えた。
「だから」
「わかったわ、食べるわ」
キャルもこう答えた。
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