異色のペア
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「・・・奴を倒しに」
「それはこっちの準備が整ってからって話になっただろ?今の俺たちじゃやられるのがオチだ」
「そんなことはない。俺が負けっぱなしでいいわけがない」
何かに追われているかのような目をした彼を見て、グラシアンは目を細めた。なぜなら彼のその姿はかつての自分を彷彿とさせたから。
「・・・他人が絡むと、人はどうしても変わっちまうもんだな」
「何?」
「いや・・・なんでもねぇよ」
落ちていた石を拾い遠くへ投げてみせるグラシアン。どこまで飛んだのかを楽しそうに見ていた彼を尻目に、レオンは歩を進めようとした。
「待てよ」
「まだ何か?」
話が終わったと思ったところで再度呼び止められたことに苛立ちを覚えた彼は振り返る。すると、その目に写った人物の姿を唖然とした。
「俺もちょっと試してみたいことがあるからな。一緒に行ってもいいか?」
水色の髪をした可愛らしい少年へと変貌しているグラシアン。見覚えのあるその姿を見て、レオンは苦笑いを浮かべた。
「失敗したら腹切れよ?」
「その役目はお前に委ねるよ」
ケラケラと笑ってみせる彼に同調するように笑ってしまう。まるで本物と話しているかのようなそれに笑わずにはいられなかった。
「あんたとペアを組むとは思わなかったよ」
「案外いいかもよ?こういうコンビの方が」
寝静まっている仲間たちを置いて城へと向かう二人。異色のペアが逆転の起爆剤となり得るのか?
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