異色のペア
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言葉に目をパチクリさせる俺。ローグさんもわかっているようで小さく頷いていた。
「シリルはヨザイネの子。つまり天使でもあるから同胞である天使にダメージを与えられるんだろうな」
言われてみればその通りだ。それにあの天使も俺が他の天使たちへの抑止力になるってことを言ってたから、その見解は間違いではないだろう。
「滅神魔法は?」
「レオンが戦える理由?」
「うん!!あたしもディマリアと戦った時、攻撃が効いてたんだもん」
ディマリアさんの身体にはお母さんと仲の良かったクロノスが入っていたと聞いた。そのせいでウェンディの滅竜魔法は通じず、シェリアが第三魔法源を使って戦う結果になったのだ。
「それだとオルガの魔法が効かなかった理由が説明できなくなるが?」
「ルーファスさんと組んでたからとか?」
「もしくはゴッドセレナとの戦いで肉体の限界が迫ってきていたからかもな」
「連戦続きでしたもんね・・・あの時は」
アルバレスとの戦いでは相手の兵の多さに劣勢を強いられる形になっていた上にスプリガン16の圧倒的実力の前にどんどん戦力が削られてしまった。そのせいで本来の力を出せなかった人も多くいただろうから、ローグさんの考えも十分にあり得る。
「じゃあナツがダメージを与えられたのは?」
「不老不死のゼレフを倒すためにエーテリアスの力を入れられてたからな。それが功を奏したのかもしれないな」
ナツさんは人間であって人間でないからね。特に戦っていた時は完全にEND化してたって聞いたし、それによってお母さんにもダメージを与えられた可能性は高い。
「となるとあいつを倒すにはシリルとレオン・・・それにシェリアの力が必要になるわけだ」
この戦いにおいての最重要人物である三人に視線を送る皆さん。それに俺とレオンは頷いたけど、シェリアだけは目が泳いでいる。
「どうしたの〜?シェリア」
「な・・・なんでもないよ」
セシリーの問いに答えた彼女だったが、明らかに何かを隠している。いや・・・こっちに来てから彼女たちがおかしいのはずっとだけど。
「・・・」
そしてもう一人の重要人物である青年は無表情で彼女の方を見た後、何を考えているのかわからないほど静かになってしまった。その後の作戦会議でもほとんど言葉を発することがなく、まるで会話が違う何かを考えているように見えた。
第三者side
日が落ち辺りが真っ暗闇に包まれた頃、寝静まる仲間たちを他所に建物から外へと出る金色の髪をした青年。
「どこにいく?」
彼が建物から出たタイミングを見計らったように、紫色の髪をした青年が後ろから声をかけた。
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