異色のペア
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
はラッキーヒットだろ?」
「それでもソフィアがダメージを与えたことには変わらない。それだけ返し魔法の力が上がっているということだろう」
事の顛末を詳しく聞くとどうやら敵が放った攻撃をソフィアが弾こうとしたらしい。ただ、跳ね返し切れずコースを変えるだけになったらしいのだが、運良く別方向で交戦していた天使の一人を捉えたらしい。仲間もろともだけど。
「いや、仲間巻き込むなよ」
「レオンが言えたことじゃないよ?」
味方同士で潰し合ってた俺たちが言えたことではないけど、ソフィアの魔法って結構荒いよな。ただ、跳ね返されると自分の魔力にあいつの魔力も上乗せされるせいで一撃必殺になりかねない破壊力も秘めているから手に追えない。
「でも他の魔導士の魔法は当たらないんだろ?」
「当たらないってよりは効いてないっていうのが正確らしいな」
「属性の相性とか?」
「いや、属性も関係ないらしいな」
ここまで交戦した天使たちは何人もいる。しかし、その誰にも魔法が効かず皆お手上げ状態だったところでのソフィアの魔法。さらに今回俺とレオンが通常通り戦闘できていることから、何かヒントが出てくるかもしれない。
「・・・あ」
「何かわかったのか?グラシアン」
「いや・・・」
何かに気が付いたような反応を見せたグラシアンさん。しかし、彼は言いにくそうな表情を浮かべた後、突然笑顔になって語り始めた。
「あいついたじゃん、アルバレスにいた天使」
「お母さんのこと?」
「そうそう」
多分最初は何か違うことに気が付いたんだろうけど、それを誤魔化すように今思い付いたであろうことを述べているであろうグラシアンさん。ただ、よほど言いにくいことなのだろうと察した俺たちはそれを追求しようとはしない。
「でも言われてみれば・・・」
「あの人も天使って話だったよね」
アルバレス帝国で敵として戦ったお母さん。確かにお母さんは天使だったからそこからの戦いで何かヒントを得られるかも?
「ルーファスとオルガの話だと、どんな攻撃をしても一切効いてなかったって話だった」
「そういえばそんなこと言ってたな」
お母さんと交戦したルーファスさんとオルガさん。二人の攻撃は何度か直撃したらしいのだが、全然ダメージを与えられていなかった。
「そういえばブランディッシュさんも魔法が効かなかったって言ってましたね」
「でもナツさんは普通に戦えてたって言ってたような・・・」
ナツさんや俺たちの魔法は効いてルーファスさんやブランディッシュさんの魔法は効かない?一体何が関係しているんだ?
「シリルの攻撃が通用する理由はわかりやすいけどな」
「あぁ、そうだな」
「へ?」
グラシアンさんとミネルバさんの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ