異色のペア
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れておりあっさり避けられる。そしてミネルバさんに宥められ仕方なく心を押し殺しながらアジトへと急いだ。
第三者side
「ウィバリー様、ご報告に参りました」
階下から聞こえてくる声を聞きながら外の様子を見ているバリーザウィッチ。その彼の背後に突如現れる銀髪を短く刈り揃えている男。
「お帰り、どうだった?」
膝をつき頭を下げているその男の方を振り向く青年。それに対し彼は顔を上げて口を開く。
「メーテス様に確認したところ、いくら奴でも現段階ではこの世界の住民。殺すことは得策ではないかと」
「そうか・・・」
欲しかった解答を得られなかったからか残念そうにタメ息をつく。しかし、彼はすぐに頭を切り替えると次の問いに入る。
「じゃあ別の方は」
「そちらに関しては命に別状がなければ・・・大丈夫とのことでした」
「ならいい」
それには満足できたのか数回頷き笑みを浮かべる。彼はそれを聞くと振り向いて外の様子を見る。
「それが分かれば十分だ。お前は先に戻っておけ」
「え?私も共に戦うんじゃないんですか?」
目をぱちくりとさせている男。そんな彼の方を見ることもせず青年は外を向いたまま口を開く。
「向こうは大したことない者ばかりだからな。私一人で片がつく」
「ですが、人数が多い方が確実性は増すはずです。何なら他の者も手伝いに来る用意はできています」
その申し出を受けた彼は男を睨み付けるように目を細める。しかし男は臆する様子もないため、仕方ないといったようにタメ息をつく。
「わかったわかった。じゃあお前と・・・もう一人だけ好きな奴選んで連れてこい」
「私が選んでいいんですか?」
「あぁ。誰が来ても変わらないからな」
一人でも大丈夫だと思っていた彼からすればそれを補助する仲間など誰でも構わない。よほどの無能なら考えるのだろうが、あいにく彼の仲間にそんな者は存在しないのだから。
「わかりました。すぐに手配して戻ってきます」
「あぁ、頼んだ」
そう言い残し即座にその場から瞬間移動する男。彼がいなくなったその場に残された彼は自身の椅子へと腰掛ける。
「やれやれ・・・この世界の住民も天界の部下たちも表に出たい奴が多すぎるな」
自身の邪魔だけはされたくないと考え極力人員の配置は離して考えていた彼からすれば、その提案は邪魔で仕方なかった。しかし、無下にするわけにもいかず、深いタメ息と共に新たに計画を練ることに決めたのだった。
シリルside
ユウキさんたちの先導により彼らの拠点へと帰ってきた俺たち。そこで俺たちは……
「して・・・なんで
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