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俺、ツインテールになります。外伝〜追憶のテイルチェイサー〜
Episode2「おもいで」
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ンテール属性を拳に一点集中させて放つ、シルファ最強の拳。
まずレッサーパンダギルディを、そして体を捻って一回転してパンダギルディへと、ブースターの出力も利用した鋭いアッパーを食らわせ、空の彼方へと舞いあげた。
「「ぐあああああああ!!」」
空高くロケットのように飛ばされてゆく二体をも、音速の追跡者は逃がさない。
「オーラピラー!!」
トゥアールの放った間欠泉の如き捕縛結界が、空中で二体を捕らえる。
「
完全開放
(
ブレイクレリーズ
)
!!」
トゥアールの声と共に、ウェイブエッジの刃の先が煌めき、滑らかな曲線を描いた双刃の間に、光の弦が現れる。
ウェイブエッジは遠近両用武器。激流の双刃刀は、清流の弩弓ウェイブアローへと姿を変えたのだ。
「スコールアロー!!」
放たれた一矢は的にたどり着く途中でいくつにも分裂し、まるで地上の流星群のようにパンダギルディとレッサーパンダギルディを撃ちぬいた。
「さ、最期にこんな幼女に出会えて……幸せだったアル〜!!」
「最期にもう一度……少年の…できれば紅顔の美少年のお腹を撫で擦りたかったぁぁぁぁぁ!!」
片や人生に悔いなく、片や果たせなかった願いを叫びながら、二体は爆散していった。
「ふぅ……お疲れ、トゥアール」
エレメリアン達が属性玉を残して消滅したのを確認し、変身を解除するシルファ。
そこには満足げな……達成感を湛えた笑みがあった。
「はい……お疲れ様です、シルファ」
属性玉を回収し、トゥアールも変身を解除する。
そしてトゥアールはシルファの方へと歩み寄ると、元の背丈に戻ってしまった彼女に視線を合わせる。
「ごめんなさい……私の我が儘であなたに辛い思いをさせてしまいました……」
自分でシステムに組み込んだ指令に反することになる行動。
それは、
製作者
(
うみのおや
)
だからこその矛盾。想定外の奇跡によって生まれた我が子への愛。
もちろん、それを踏まえた上でシルファは答える。
「いいよ。これもまたべんきょーになったから……」
当たり前のように感情を持っているが、それが本来は当たり前ではない事も知っている。
だからこそ、それを深く学びたい。
今回の経験が彼女の中でどんな風になっていくのか、それはまだ誰にも分からないが……少し、人間らしくなったのは間違いないだろう。
「あの……」
声をかけられ振り向くと、今の戦いを見ていた子供たちがシルファの方へと寄ってきていた。
「すっごくかっこよかったよ!」
「トゥアールさんとみんなを助けてくれてありがとう!!」
「ところで、お名前は?」
「トゥアールさんと同じの付けてるけど……もしかして、仲間?」
感謝されながら質
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