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レーヴァティン
第二百三十八話 北に集結その十一

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「ここまで酷いとね」
「そんな子供持ってな」
「そんな子供を育てたと思ったら」
「泣くな」
「しかも泣かれてもね」
 そうなってもというのだ。
「全くね」
「思わないな」
「自分だけでそんなこと平気で言えるなら」 
 淳二はその言葉からこうしたことも見て話した。
「恥の概念もね」
「ないな」
「テロや殺人や拉致、大量破壊兵器の製造や開発なんてね」
「無茶苦茶だからな」
「そんな無法や非道を平気でいいと言える神経ならね」 
 それならというのだ。
「恥の概念もね」
「ないな」
「それに気付く神経すらね」
「ないからな」
「もうどうにもならないよ」
「無法オッケーか、アナーキストもな」
 所謂無政府主義もというのだ。
「そこまでいくとな」
「核戦争後の世界のモヒカンですらだよ」
「いいことになるな」
「そんな奴ってモヒカンどころかだよ」
「モヒカンに苦しめられるな」
「そんな連中にしかならないけれど」
 それでもというのだ。
「その弱いモブの中でもね」
「下の下以下だな」
「そんなカスでしかないよ」
「馬鹿過ぎてな」
「世の中本当に色々な人がいて」
 そうしてというのだ。
「カスもね」
「いるな」
「何処でもね、けれどそんなカスはね」
「用いないことだな」
「無能な働き者とカスは違うから」 
「有能無能は適材適所で変わるからな」
 こう淳二に応えた。
「最早」
「しかしね」
「カスはな」
「もうそれはどうしようもない性根の奴のことで」
「そんな奴はな」
「何処で何しても同じだよ」
「性根の問題でな」
 それでというのだ。
「どうにもならないからな」
「もう最初から用いない」
「そうすることだな」
「さもないとそんな馬鹿を採用したお店みたいにね」
「潰れるな」
「お店は潰れてね」
 そうしてというのだ。
「その政権はね」
「倒れるな」
「そうなるからね」
「だからカスはだな」
「今おいら達が話している様に極端だと」
「最初から用いない、間違って用いてもな」
「そんな奴だってわかったら」
 その時はというのだ。
「もうね」
「さっさとだな」
「追い出す」
「それに限るな」
「そうするしかないよ」
 こう久志に話した、そうした話をしながらだった。
 久志達はバイキング達を攻める用意をしていった、極寒のことも頭に入れてそのうえで大軍を北に移動させんとしていた。


第二百三十八話   完


                  2021・12・15
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