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レーヴァティン
第二百三十八話 北に集結その九

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「面接でな」
「それだけでな」
「落とすわ、採用とかな」
「絶対にしないな」
「どうせ変な組合作ってな」
「組合自体はいいよな」
「労働組合はな」
 この組織自体は問題ないというのだ。
「雇用状況も大事や」
「それを言ってくれる存在としてな」
「経営側におったら気付かんこともある」
「雇用状況だってそうだな」
「経営のことばかり見てな」
「雇用者のことを気付かない場合もあるか」
「そやから労働問題が起こったんや」
 十九世紀のイギリスのそれである、産業革命の歪の一つであり労働者達のそれをどう解決するかが大きな問題になっていったのだ。
「それを教えてくれるからな」
「存在自体はいいか」
「そや、ええ雇用やないとな」
「人も来ないしな」
「ブラックってわかってたら」
 それこそというのだ。
「もうや」
「人は来ないな」
「そうなるさかいな」
「組合はいいんだな」
「その要求を聞いてか」
「改善していくんだな」
「そや」
 その様にするというのだ。
「それが大事や、しかし悪質な組合はな」
「あれだよな、運動家みたいなの」
「というか運動家そのものや」
 美奈代は憮然として話した。
「そんな組合もあってな」
「そうした奴はそうした組合作るな」
「先に出たアホもな」
「日本の皇室は駄目で北朝鮮の世襲はいいって馬鹿だな」
「こう言うのはものがわからんってことでアホやろ」
「そっちか」
「うちが思うにな、しかしそのアホもな」
 そうした輩もというのだ。
「同じや」
「そうした組合作るんやな」
「こうした連中は雇用側の条件とか考えてへん」
「運動だよな」
「それを考えていてな」
 そうしてというのだ。
「これっぽっちもや」
「雇用者がどうとかな」
「労働者のこととかな」
「考えてないな」
「そやからな」
「余計に採用しないか」
「ほんままともな親なら泣くわ、そんなアホが自分等の子供やったら」
 美奈代もこう言った。
「こんな子供持ったんかってな」
「こんなの育ててしまったかってな」
「親不孝モンでもあるな」
「それで親不孝をしてもな」
「そこまでのアホがわかるか」
 到底というのだ。
「そんなことがな」
「やっぱりそうだな」
「それでどんどんアホなこと言うてく」
「それでやっていくか」
「誰の役にも立たんわ」
 こうも言うのだった。
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