第59話
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人から魔封波を教わっていた。
「はあっ!!」
悟林は魔封波の練習を繰り返すが、後少しで壺に入りそうで入らない。
「うーん、難しいな…どうしても気の余波で壺が揺れちゃう」
「そこが魔封波の難しいところじゃな、気の渦に捕らえ、激しく動く相手を小さな器に入れる。儂がかつてピッコロの父親にした時、失敗してしまった理由はそこじゃ」
「じゃあ、誰かに壺を持ってもらえば良いのかな?」
「そうじゃなあ、確実に成功させたいなら術者だけでなくサポーターが必要じゃろうな」
「でも、お父さんとベジータさんはブラックを任せたいから結局私だけでどうにかするしかないわけだけどね。それにしてもやっぱり亀仙人のお爺ちゃんは凄いね、流石お父さんが言ってた自慢の師匠だよ」
「…悟空がか?」
「うん、昔、ナメック星に行く時にお父さんは実力は超したかもしれないけどお爺ちゃんには敵わないところがたくさんあるって言ってた…多分お父さんにとってお爺ちゃんは今でもずーっと尊敬してる師匠なんだよ」
「そうかの…」
どこか照れ臭そうに髭を弄る亀仙人に微笑むと、悟林はすぐに魔封波の練習を再開した。
精神と時の部屋では半年以上が過ぎ、重い打撃音が響き渡り、ブルー界王拳を発動した悟空にベジータが滅多打ちにされていた。
今の悟空は10倍ではなく20倍界王拳を使用しており、ベジータとの実力差は20倍にまで広がっていた。
ベジータはボロボロになりながらも立ち上がる。
「まだだ…っ!俺はサイヤ人の王子だ…!あんな紛い物に負けてたまるか…!!」
「…行くぞベジータ!!」
かめはめ波の体勢を取る悟空に対してベジータは気を高めてそれを真っ向から受け止めようとする。
無謀だと言う者もいるだろうが、強くなるためなら命すら惜しまないのがベジータと言う男だ。
「か…め…は…め…」
悟空もそれが分かっているからこそ手加減無しの全力の一撃をベジータにぶつけようとしていた。
「波ーーーーっ!!!」
「うおおおおおおっ!!」
ベジータはボロボロの体で20倍界王拳かめはめ波を受け止める。
受け止めた手袋が弾け飛び、手が焼け焦げていくがベジータは退かなかった。
「ベジーターーーーっ!!」
「くそったれがーーーーっ!!!」
限界を超えても退かない強い意志によるものか、ベジータの纏う超サイヤ人ブルーのオーラと髪がより濃くなったのを悟空は見た気がした。
そして荒野では仙豆も使わずあの時の修行を思わせる激しい修行が行われていた。
「だああああっ!!」
修行を始めて数時間で超サイヤ人の変身が昔のように苦もなく出来るようになり、ピッコロに何度も挑んでいるのだが、ピッコロには全ての攻撃が
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