第59話
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そして悟飯もボロボロの未来の妻子の姿にただ事ではないと理解した。
「あなた達が未来のビーデルさんとパンちゃん…?何でこんなにボロボロなんだ…?父さん、どうしてですか!?」
「そ、それは…」
未来で起きたことをこの時代の悟飯に教えるべきか悩んだが、悟空はこれ以上は隠しきれないと判断して語りだした。
自分の体を奪ったザマスと言う界王が未来悟飯達の世界に現れて、未来のザマスを仲間にして未来の世界を滅茶苦茶にしていること。
そして、自分の体を奪ったばかりのザマスが、別次元の悟飯とビーデル、パンを殺したことも…洗いざらい全て。
「ビーデルさんと…パンちゃんが…」
愛妻と愛娘を殺されたことに愕然となる悟飯。
ザマスのこと以外知らなかった面々も愕然となっていた。
「ご、悟空さ…そいつは一体何がしてえんだべ?悟飯やビーデルさんだけじゃなく、パ、パンちゃんまで…」
息子夫婦だけでなくまだ物心すらついていないであろう赤ん坊の孫のパンまで殺したブラックにチチは怒りで体を震わせる。
「人間を皆殺しにしてえんだ。あいつは、相手が人間なら赤ん坊とかそんなの関係ねえんだろ」
それを聞いたチチは鬼の形相でタイムマシンに向かって駆け出した。
「ちょ、ちょっとお母さん!?何するの!?」
「落ち着きなよおばさん!」
「放すだ!オラが直接未来に行ってそいつらをぶっ飛ばしてやる!!」
悟空達が勝てない時点で実力差など理解しているだろうが、理解はしていても納得出来ないのだろう。
息子夫婦と孫娘を殺した連中の元に向かおうとするチチ。
「落ち着いてチチさん!エネルギーがないとタイムマシンは動かないのよ!!」
今のタイムマシンはエネルギー残量が0であり、未来に行くことなど出来ない。
ブルマや悟天、トランクスが何とかチチを宥めている時、悟飯は痩せ細った妻子を見て悟空達に頼み込んだ。
「父さん!姉さん!お願いします!僕も、僕も未来に連れていって下さい!」
悟飯は並行世界とは言え殺された妻子の仇を討ちたいのだろうが、悟空からの返答は厳しい物だった。
「駄目だ」
「ど、どうしてですか!?」
「ブラックは今のオラ達でもまともに太刀打ち出来ねえ相手だ。そんな奴を相手におめえを守りながら闘う余裕なんかねえ」
今の悟飯はあまりにも力が衰え過ぎて超サイヤ人ロゼとなったブラックの小突きにすら耐えられないだろう。
今の悟空達に…こう言うのはあれだが、足手まといを庇いながら闘う余裕はないのだ。
「そんな…お願いします!僕はもう1人の僕を助けたいんです!ビーデルさんやパンちゃんの仇を…」
「気持ちだけでどうにかなるわけねえだろ!!」
悟空の怒声に辺
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