ハーケン会戦〜白と灰の翼の出撃〜
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〜カレイジャス・ブリッジ〜
「あ………………」
「”狙うは敵軍総大将ヴァンダイク元帥の首唯一つ”って事は、リィン達――――――灰獅子隊のこの大戦での”目的”は……!」
「ヴァンダイク学院長を”討つ”事か……」
「そして”最終段階”とは、”戦場に出てきた学院長を討つ事でそれを知らされたエレボニア帝国軍に絶望させ、降伏させる”ということか……」
「リィン………」
戦場に突撃する灰獅子隊の様子を見たエリオットは思わず呆けた声を出し、不安そうな表情で呟いたマキアスの言葉に続くようにユーシスとガイウスは重々しい口調で呟き、アリサは辛そうな表情で映像端末に写るヴァリマールを見つめた。
「あ、あんた達……!今までの要請でZ組――――――エレボニアにいた頃のリィン達と縁がある場所ばかり攻めさせて散々リィン達に苦しい思いをさせた挙句、学院長までリィン達の手で殺させるなんて、どこまでリィン達を苦しめれば気がすむのよ!?」
「フウ……レンが要請を出した訳でもなく、今まで出された灰獅子隊の要請を考えた訳でもないのだから、人聞きの悪い言い方でレンに八つ当たりをしないでよね〜。――――――そもそも、今回の要請に関してはメンフィルだけでなく、今までの戦いで灰獅子隊が残した功績を考慮したカシウス中将も”灰獅子隊によるヴァンダイク元帥の討伐”の案を最終的に決断してメンフィル帝国軍にその案を進言したのだから、メンフィルだけでなくカシウス中将も関わっているのよ?」
「な――――――」
「ええっ!?カ、カシウスさんまで……!?」
「そ、そんな……どうしてカシウスさんまでそんな案を……」
怒りの表情で声を上げたサラに対してレンは呆れた表情で溜息を吐いた後にその場にいる全員にとって驚愕の事実を口にし、それを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中オリヴァルト皇子は絶句し、アネラスは信じられない表情で声を上げ、ティータは信じられない表情で呟いた。
「……多分だけど、カシウス中将は連合に新生軍、そして王国軍の……ううん、”メンフィル・クロスベル連合軍、ヴァイスラント新生軍、リベール王国軍、そしてエレボニア帝国軍の双方の被害を可能な限り抑えるため”にそんな案を考えたんだと思うよ……」
「へえ?」
「”双方の被害を可能な限り抑える為”に何でエレボニア帝国軍の総大将を殺る必要があるんだ?」
悲しそうな表情で呟いたトワの推測を聞いたレンが興味ありげな表情を浮かべてトワを見つめている中アッシュは眉を顰めて訊ねた。
「……恐らくだがカシウス卿は幾ら戦力を上回っていようと、リベール侵攻の為に現在のエレボニアが投入できるエレボニア帝国軍の全戦力を
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