ハーケン会戦〜白と灰の翼の出撃〜
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『帝国正規軍は民間人を虐殺するような人達じゃない〜』とか、『リベール侵攻軍を率いている学院長は帝国正規軍にそんな酷い事を絶対にさせない〜』みたいな、貴方達本意の自分勝手な推測で客観的事実にはならない理由は連合は当然として王国も納得しないわよ。」
「そ、それは………」
「………ッ!」
「そもそもエレボニア帝国軍は13年前の”百日戦役”でリベールの国民達を虐殺している事に加えて、この戦争では”焦土作戦”という戦争に勝つ為に自国の国民達まで犠牲にしようとした”前科”があるから、他勢力からすればエレボニア帝国軍を信用する要素なんてないわね……」
「…………………………」
ミリアムの疑問に対してアルゼイド子爵が答えるとレンがその答えを肯定した後更なる指摘をし、レンの指摘に反論できないトワが辛そうな表情で答えを濁し、サラは悔しそうな表情で唇を噛み締め、エレインは複雑そうな表情を呟き、帝国正規軍の軍人であり、更に帝国正規軍の信用を貶める原因を作った身内がいるエリオットは辛そうな表情で顔を俯かせて黙り込んだ。
「そういうテメェらは”責任”ってヤツを取れるのかよ!?」
「当然よ。―――というか、そもそもこの”大戦”こそがレン達メンフィル――――――いえ、メンフィル・クロスベル連合並びにヴァイスラント新生軍がリベール王国を”自分達の戦争に巻き込んだ責任を取る為にリベールに協力している上、王国軍最高司令官であるカシウス中将の立案を全面的に採用している”じゃない。しかもレン達メンフィル帝国軍に関しては万が一ハーケン門を突破された時に備えて、エレボニア帝国軍が最優先に占領する可能性が高い都市であるロレント市の近郊の街道に20万人もの戦力をリベールの許可を取って配置している上、ロレントの件とは関係ない話だったからさっきは言わなかったけどハーケン門から直接行けるロレント市以外のもう一つの都市――――――ボース市の街道にも5万人の戦力を展開しているわよ。――――――勿論、”どれもリベールに一切の対価を求めず”にね。そのお陰で、この大戦に参加していないリベールの残りの戦力はロレント、ボース両地方の市民達の避難誘導に集中する事ができているのよ?」
「……ッ!」
「ま、まさかボース市方面にもメンフィル帝国軍が展開していた上、既に王国軍がロレントとボースの市民達の避難誘導をしていたなんて……」
一方レンに反論したアッシュだったが答えを濁す事なくすぐに答えた文句のつけようがないレンの答えに反論できず、悔しそうな表情で唇を噛み締め、アネラスは複雑そうな表情で呟いた。
「それと遊撃士協会の諸君は”民間人の保護”の為に、王国へ侵攻しようとする戦艦への攻撃を控えろと主張しているが……我々”軍人”からすれば、レン皇女殿下の話
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