ハーケン会戦〜白と灰の翼の出撃〜
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の使い手だけで、多くの軍人達が乗船している”戦艦”を止められる訳がないでしょう?しかもイリーナ会長達の保護やガルガンチェア1号機の注意を惹きつける為に戦力を割く必要はある上貴方達にとっての切り札である”騎神”も戦艦の制圧には充てられないし、おまけに”時間制限”まであるのよ?これらのどこに客観的に見て”紅き翼が早期にガルガンチェア1号機を制圧する実行力を証明できる要素”があるのよ?」
「それは………」
レンが口にした理由に対して反論できないアンゼリカは複雑そうな表情で答えを濁した。
「二つ目の理由は貴方達は貴方達の全戦力をイリーナ会長達の保護とガルガンチェア1号機を止める事に充てられない事よ。――――――どうせ、貴方達の事だからリィンお兄さん達の”目的”を阻止するつもりなんでしょう?何せ”紅き翼が今まで介入してきた大義名分は紅き翼の身内、もしくは関係者の保護”なんだもの。」
「リィンさん達の”目的”………”学院長の討伐”ですか……」
「……確かにヴァンダイク元帥は今は軍属ですが、トールズの皆様方にとっては今でも”学院長”――――――つまり、”トールズの関係者”ですものね……」
「はい……今のわたし達の戦力だとイリーナ会長達の保護を含めたガルガンチェア1号機の進行阻止か学院長の討伐の阻止……”どちらかを確実に成功させる為にはどちらかは諦める必要があります”……」
「戦力を中途半端にすれば、どちらも失敗する事は目に見えているな……」
レンの指摘を聞いたエマは辛そうな表情を浮かべ、複雑そうな表情で呟いたシャロンの言葉にトワは辛そうな表情で頷き、ミュラーは複雑そうな表情で推測した。
「そして最後の理由は”責任能力がない事”よ。」
「ボク達に”責任能力がない”ってどういう事〜?ボク達みんな、”紅き翼”の一員として活動する責任の重さは理解しているよ〜。」
レンが答えた最後の理由を聞いて疑問を抱いたミリアムは眉を顰めて訊ねた。
「いや、レン皇女殿下が仰っている事はそういう事ではなく、”もし我々にガルガンチェア1号機の件を任せた結果、ガルガンチェア1号機にハーケン門を突破させてリベール侵攻を許してしまった場合、我々がその事に対する責任――――――要するに万が一失敗した場合、王国や連合にガルガンチェア1号機にハーケン門を突破させてしまった時の損失を賠償する能力”がない事を仰っているのだろう。」
「”光の剣匠”さんの言う通りよ。”紅き翼”もそうだけど、遊撃士協会の人達も万が一自分達が失敗した事でガルガンチェア1号機によるリベール侵攻を許し、その結果リベールの国民達が被害を被った場合、レン達連合の件は置いておくにしてもリベールに対してどう責任を取るつもりなのかしら?先に言っておくけど、
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