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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜白と灰の翼の出撃〜
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ルガンチェア1号機は私達が何としても喰い止める。だから、ガルガンチェア1号機への攻撃は待ってくれ……!」

「――――――遊撃士協会もこの件に介入させてもらうわ!エレボニア帝国軍の旗艦に”民間人”が乗船している事実が判明した以上、協会規約第2項『民間人に対する保護義務』の遂行の為にアルセイユ並びにレボリューション――――――いえ、”エレボニア帝国軍と敵対している全ての勢力”にエレボニア帝国軍の旗艦であるガルガンチェア1号機への攻撃を控える事を要請するわ!」

二人の会話の様子を見たアリサは表情を青褪めさせて声を上げ、オリヴァルト皇子は真剣な表情で声を上げて二人の行動を止めようとし、シェラザードは真剣な表情で声を上げてレン達の行動を止めようとした。

「うふふ、やっぱり遊撃士協会(ギルド)お得意のその規則を持ち出したわね。シェラザードお姉さん達遊撃士協会(ギルド)はともかく、オリビエお兄さん達はどうやってガルガンチェア1号機――――――”戦艦の進軍”を阻止するつもりなのかしら?先に言っておくけど、『騎神達とカレイジャスを活用してガルガンチェア1号機の注意を惹きつけて、その間にガルガンチェア1号機に潜入して二人を保護して、更にガルガンチェア1号機のブリッジを制圧してガルガンチェア1号機の動きを止める』みたいな内容だったら、即却下よ。」

「ど、どうしてですか………!?」

「作戦内容として、今アンタが言った方法ならあたし達なら可能でしょうが!?」

レンの冷酷な答えを聞いたセドリックは信じられない表情で訊ね、サラは怒りの表情で指摘した。



「確かに”作戦内容としては問題ないわよ。”――――――だけど、それを実行するのが貴方達”紅き翼”の為、王国軍、連合軍、そして新生軍として”信頼できる要素がない”から却下よ。」

「”作戦を実行するのが紅き翼(オレ達)だから、信頼できる要素がない”とはどういう事だろうか?」

「ハッ、大方ルーレとオルディスの俺達の介入を根に持っているからだろうが……!」

レンの説明を聞いて問い返したガイウスの疑問に対して鼻を鳴らして答えたアッシュはレンを睨んだ。

「違うわよ。冗談抜きで時間があまりないから簡潔に答えてあげるわ。”レン達が貴方達を信頼できる要素がない理由”は3つあるわ。一つ目は貴方達にガルガンチェア1号機がハーケン門に到着する前にブリッジを制圧し、ガルガンチェア1号機を止める”実行力”がない事よ。」

「……要するにわたし達の戦力でガルガンチェア1号機のブリッジを制圧できないとそっちは判断しているって事?」

レンの指摘を聞いたフィーは真剣な表情で訊ねた。

「ええ。そもそも常識で考えたら戦力の大半が”士官学院生”で、後は僅かな数の遊撃士と達人(マスター)クラス
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