ハーケン会戦〜白と灰の翼の出撃〜
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かのようにユリア准佐は目を伏せて黙り込み、レンの答えを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中アリサは呆然とし、エリオットは信じられない表情で声を上げ、ミリアムは疑問を口にした。
「確かに”アルセイユだけ”なら、ガルガンチェアの撃墜は難しいでしょうね。――――――だけど、そこに”アルセイユに並ぶ機動力に加えて既存の兵器の攻撃を防げる魔導障壁を備え、エレボニア帝国の正規軍の空挺部隊を全滅に追いやる事ができる火力があるレボリューション”が加わればどうかしら?」
「も、もしかしてレンちゃん達――――――”灰色の翼”だけリィン君達と別行動をしていた目的は……!」
「”わざと残していたエレボニア帝国軍の旗艦に動きがあった場合、連中の作戦を成功させない為にエレボニア帝国軍の旗艦をアルセイユと協力して撃墜する為”かっ!!」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの問いかけを聞いた事情を察したアネラスは不安そうな表情で、アガットは厳しい表情で声を上げた。
「大正解♪」
「―――――そこに付け加えさせてもらうが、”アルセイユ”も3年前の”異変”後更に改良を重ねた事で元々備えつけてある兵装の火力は以前の2倍はある上、新たに迎撃レーザーとミサイルポッド、防御用に導力障壁の機能も備えつけている。……さすがに異世界の技術――――――”魔導技術”も取り入れている”灰色の翼”には劣るだろうが、少なくても王国軍が保有している飛空艇の中では最高火力を保有する飛空艇だ。」
「た、確かに”アルセイユ”が改良されていた話は知っていましたけど、まさか新たな兵装まで取り付けていたなんて……!」
「恐らくその改良の件に関してもカシウスの旦那の”先読み”が関係していると思うが………やれやれ、旦那は一体いつの時点で”アルセイユ”に更なる改良が必要である事を判断したんだ?」
アガットの指摘にレンが笑顔で肯定した後ユリア准佐は静かな表情で答え、ユリア准佐の話を聞いたティータは不安そうな表情で声を上げ、真剣な表情で呟いたジンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「さてと。ガルガンチェア1号機を撃墜する旨をオリビエお兄さん達に伝えた事だし、グズグズしていたらガルガンチェア1号機がハーケン門を超えるかもしれないからそろそろ”白と灰の共闘”を始めましょうか、ユリア准佐?」
「承知。リベールの国民達を……そして女王陛下達を守る為に、どうかよろしくお願いします。」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの言葉に対してユリア准佐は静かな表情で答え
「ま、待って……!あの戦艦にはシュミット博士と母――――――イリーナ会長が乗船しているんです……!」
「二人の”保護”もそうだが、ハーケン門に向かい始めているガ
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