ハーケン会戦〜白と灰の翼の出撃〜
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軍がどれだけ劣勢な状況であるかを理解したらさっさとエレボニア帝国軍との関係を”切る”と思ったんだけど、まさかそんな感情的な理由でエレボニア帝国軍に協力しているなんて、ちょっと意外だったわ。――――――ま、こうなってしまった以上レン達も”エレボニア帝国軍によるリベール侵攻を防ぐ為に非情にならなければならない”ようだけどねぇ?」
「ま、まさか……」
呆れた表情で答えた後意味ありげな笑みを浮かべたレンの口から出た不穏な言葉を聞いてある事を察したマキアスが不安そうな表情を浮かべたその時
「!艦長、カレイジャスに向けて新たな通信が来ています!相手は………”アルセイユ”です!」
「”アルセイユ”だと!?」
「も、もしかして”アルセイユ”も新型のステルス装置でこの戦場に潜んでいたんでしょうか……?」
「―――――どうやらそうみたいね。」
新たな通信が発生し、それに気づいた通信士を務めている士官学院生が報告し、それを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中ユーシスは驚きの表情で声を上げ、エマが推測を口にしたその時ステルス装置を解除して戦場の空に姿を現したアルセイユに気づいたセリーヌが静かな表情で呟き
「すぐに繋げてくれ。」
「御意。―――スクリーンに転送を。」
「イエス、キャプテン。」
オリヴァルト皇子の指示に頷いたアルゼイド子爵が指示をすると映像端末にはユリア准佐の顔が映った。
「貴女は確か王国親衛隊の……」
「……ユリア准佐。」
ユリア准佐の顔を見たガイウスは目を丸くし、ミュラーは複雑そうな表情でユリア准佐を見つめながら呟いた。
「――――――こうして実際にお会いするのは西ゼムリア通商会議以来になりますね、ミュラー少佐。ミュラー少佐もそうですがオリヴァルト殿下にZ組の諸君、それにアネラス君達も今まで無事で何よりです。」
「現在我が国の者達がリベールに侵攻しようとしている状況でもなお、私達を気遣ってくれてありがとう。それで私達に何の用かな?」
静かな表情で答えたユリア准佐の挨拶に答えたオリヴァルト皇子はユリア准佐に問いかけた。
「うふふ、そんなの決まっているじゃない。――――――”アルセイユはこれからZ組の関係者――――――イリーナ会長が乗船しているエレボニア帝国軍の旗艦の撃墜の為の攻撃を開始するから、せめてもの義理を果たす為にそれを教えに通信した”のよ。」
「…………………………」
「………ぇ………」
「ア、”アルセイユがイリーナ会長が乗船しているエレボニア帝国軍の旗艦を撃墜する”って……!」
「というか”アルセイユ”の兵装で”戦艦”を撃墜できるとは思えないんだけど〜?」
小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えに反論がない
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