魔王 ヤマタノオロチ
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「ドラグレッダー……? ということは……」
宙を泳ぐ赤い龍。
その姿とともに連想された要素が、即座に現実になった。
「ハルト!」
その声と共にやってきた、ハルトの仲間たち。
赤い鉄仮面を先頭にやってきた、勇者、奏者、そして金の魔法使い。
「みんな……!? どうしてここに!?」
「清香ちゃんから聞いた! コヒメちゃんが攫われたんだろ!」
龍騎は、登場するや否や、ゴルザへタックルを仕掛ける。
倒れたゴルザに対し、ドラグセイバーを召喚し、斬りかかっていった。
「大丈夫だ! ここは俺たちに任せて先に行け!」
「で、でもこいつら……」
「トレギアがいるんだろ! だったら、ここでお前が止まるわけにはいかねえ!」
ゴルザの頭部より、黄色の光線が発射される。
龍騎はドラグセイバーで光線を受け流し、再び斬りかかる。
「ハルト! いいからお前は行け!」
そう言って、ウィザードの後ろから襲おうとしたメルバを蹴り飛ばしたのは、古の魔法使い、ビースト。
「そもそも、何でオレだけ今回の事件全然関わってねえんだよ! その荒魂ってのも、美炎ちゃんってのも、セイバーの存在も、さっき初めて聞いた! 後でしっかり紹介しろ!」
「コウスケ……」
「コヒメちゃんを助けたいのは、皆同じだよ! だから、私達だって戦う!」
その声は、友奈。
レイキュバスの冷気を避けながら、逆にその体へ突撃していく。
「勇者パンチ!」
桃色の花を咲かせる拳。
それは、レイキュバスの甲殻を殴り飛ばし、一気に岩壁に埋め込む。
「だから、行ってハルトさん! 可奈美ちゃんも美炎ちゃんも戦ってる! 今、ハルトさんが行かないと、きっとトレギアに負けちゃうよ!」
「友奈ちゃん……ありがとう……みんな!」
ウィザードは礼を言いながら、倒れたマシンウィンガーを起こす。
「ソロ! 行くよ!」
「……フン」
ブライは鼻を鳴らし、ウィザードに付いて移動する。
だが。
「!」
放たれる光線。
バイクで避けながら、ウィザードはその正体が、前方に立ちはだかるガンQだと睨む。
そのままガンQは連続で光弾を放ち、ウィザードはカーブを繰り返しながらもそれを避け続ける。
「っ!」
マシンウィンガーの軌道よりも、ガンQの攻撃の方が素早い。ウィザーソードガンの銃撃で牽制するも、追いつかない。
だが。
「ハルトさん、ソロ! 伏せて!」
その言葉に従い、ウィザードは顔を下げる。
すると、そのほんの頭上を掠める、響の蹴り。それは見事に、ウィザードを狙った光線を弾き飛ばした。
「我流・空槌脚!」
伸びたジョッキで、一気にガンQを薙ぎ
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