第三十九話 素敵な偉人その二
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「そうなのよね」
「あたると死ぬからね」
「鉄砲もあたると死ぬしね」
「河豚もそうで」
「だからあっちじゃ河豚って鉄砲って言うのよね」
「河豚のお刺身はてっさになるのよね」
「そのことも読んだわ」
伊藤博文について調べているうちにだ。
「インターネットでね」
「まあ最後実際に鉄砲にあたって死んでるし」
「あの人ってね」
「そう思うと洒落になってないわね」
「日本にとっても」
「あそこであのおじさんが急に出て来て急に取り返しのつかないことしなかったら」
そうであればというのだ、その後の三十六年の出来事は日本の長い歴史において最大最悪の汚点と言うしかない。
「よかったのにね」
「そうよね」
「その前に変な王様も色々やらかしてるけれど」
「それで洒落になって泣い状況になってたけれど」
「最後の一押しはね」
「あのおじさんがやっちゃったわね」
「あれは無念だったわ」
咲は項垂れて言った。
「伊藤さん亡くなる時この馬鹿者がって言ったそうだし」
「神妙な言葉よね」
「もうこれ以上はないまでに」
「その後のこと思うと」
「頷くしかないわね」
「莫大なお金と人使って」
咲はその後のことを実際に話した。
「それで何を得たか」
「何もないわね」
「ネットでよく言われてるけれど」
「本当にね」
「何にもならなくて」
「後悔しかないわね」
「あれは失敗だったって」
まさにというのだ。
「伊藤さんが死んでいなかったらって」
「あそこで暗殺されてなかったら」
「変なおじさんが取り返しのつかないことしなかったら」
「つくづく思うわね」
「そうよね」
「そのことも勉強して思ったわ」
咲は項垂れたまま言った。
「伊藤さんが正しかった、あの人があそこで暗殺されて」
「日本洒落にならないことになったわね」
「もうどうしようもない位に」
「あの三十六年ときたら」
「いいことなかったわ」
「そうしたこと考えても凄い人よ」
咲はしみじみとして述べた。
「本当にね」
「そうよね」
「あのことを考えてもね」
「そうよね」
「凄い人よ」
「まさに超一流の政治家よね」
「そう思うわ」
咲はまた言った。
「あの人は」
「それで逸話は多いけれど」
「その中から河豚ね」
「河豚を書くのね」
「そのお話をね」
そうするというのだ。
「それでプロット書きはじめていくわ」
「〆切間に合う様にね」
「そうしていってね」
「頑張ってね」
「そうしていくわね」
こうクラスメイト達に言って部活の時に部長にもその話をした、すると部長は咲に対してこう言った。
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