第四百八十七話 訓練と食事〜素敵なカツカレー〜その四
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「そうなんだ、今は」
「林檎を食べたからね」
見ればテーブルの上にはそれがある、そしてリマは一個奇麗に食べ終わっていて芯だけがそこにある。
「そうなったの」
「そうなんだね」
「ええ、林檎を食べたら」
そうすればというのだ。
「この通りね」
「人間になれるんだ」
「その姿にね」
「成程ね」
「可愛いでしょ」
リマは食べつつ右目をウィンクさせて常盤に問うた。
「この姿の時も」
「いいと思うよ」
常盤は笑顔で応えた。
「リャマの姿の時もね」
「そうそう、常盤さんってわかってるわね」
リマは常盤の今の言葉に嬉しそうに応えた。
「いい王様になれそうね」
「絶対になるよ」
「楽しみにしているわね」
その時をというだ、リマはまた応えた、それも笑顔で。
「その時を」
「それじゃあね」
「事情がわかるまで何を言っていると思っていた」
明光院がカレーを食べつつ言ってきた。
「王様になるとかな」
「そうそう、本当にね」
「おかしいのかって思ったわ」
ウールとオーラも言ってきた。
「将来の夢王様とかね」
「訳がわからなかったよ」
「本当にね」
「この人何を言っているのかって」
「何度目を覚まさせてやったか」
明光院はさらに言った。
「投げてな」
「いや、あれ普通に痛かったよ」
常盤はその明光院に話した。
「ゲイツの背負い投げは」
「しかし全く目が覚めなかったな」
「だから俺の夢だから」
王様になることはというのだ。
「そう簡単にはね」
「それで今もだな」
「なるよ」
王様、それにというのだ。
「絶対に」
「人間のだな」
「うん、ただ天皇陛下じゃないからね」
常盤はこのことは断った。
「そこは言っておくよ」
「流石にそれは無理ね」
ツクヨミもそれはと突っ込みを入れた、そのスプーンにはご飯とルーそれにカツが絶妙のバランスの量でそれぞれある。
「王様はなれても」
「そうだな」
「だからね」
それでというのだ。
「わかっていたらいいわ」
「そういうことでね」
「王様にならいいわ」
「うん、じゃあなるよ」
「王様ね」
ここで言ったのはマヒルだった。
「何か常盤さんの言う王様ってどういった王様かね」
「わかってきたらわね」
タマキが応えた。
「最近」
「そうよね」
「次第にだけれど」
それでもというのだ。
「わかってきたわね」
「何かね」
「うん、俺の言う王様ってね」
常盤も二人に応えて話した。
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