第58話
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ベジータとブラックの闘いはブラックが優勢であった。
最初は防ぐので精一杯であったにも関わらず、ベジータの攻撃を全て防いでみせ、寧ろ逆に回転の勢いを利用した踵落としで地面に叩き落とした。
「はあっ!!」
次は気弾の連射を浴びせようとするが、ベジータはそれをかわしながら距離を詰めようとしたが、ブラックは体内の微弱な電気を気で増幅し、それでベジータの動きを止める。
「ぬおおお…!ば、馬鹿な…!?」
「随分と不思議そうな顔をしているなベジータ?私は慈悲深いからな、教えてやろう。私は何とかこの体の力を引き出せないか試行錯誤していた。その時に発見した…サイヤ人の特性をな」
「はあっ!!」
何とか拘束を気合で吹き飛ばしたベジータ。
しかし、息切れを起こしているところから大分消耗しているのが分かる。
「サイヤ人の特性…だと…?」
「そう、傷付けば傷付く程に強くなるサイヤ人の肉体。そして私はダメージを負い、そして回復を繰り返すことで神の心とサイヤ人の肉体が結び付かせ、この体を私の物にしていったのだ。私は嘗てゴワスと言う愚かな神の弟子だった。界王神に従事する者には界王神をサポートするための能力が与えられる。その中には回復能力もあるのだ。ザマスの力によって私は短期間でここまでの進化を遂げることが出来た。」
「そ、そうか…!奴のパワーが桁外れに上がっていったのはそう言うことだったのか…!」
「そう言うことだ孫悟飯、貴様もトランクスも私のパワーアップに貢献してくれたな。礼を言おう、時の指輪が増えたことから貴様らは並行世界の過去から来たのだろう?貴様らが並行世界から孫悟空とベジータを連れてきてくれたおかげで私は進化出来た」
「ち、畜生…!」
自分達のしてきたことが結果としてブラックを進化させてしまう結果となってしまったことに未来トランクスは悔しそうに顔を歪める。
「さあ、来いベジータ。貴様にはもっと堪能してもらう。私の進化したパワーをな」
「何が進化だ…ふざけやがって!!」
ブラックとベジータが再び肉弾戦を開始する。
互いの体に拳と蹴りが叩き込まれるが、明らかにブラックのダメージは小さくベジータのダメージが大きい。
互いの拳が横っ面に入るものの、ベジータの表情が険しい。
そしてベジータよりも早くブラックの拳がベジータの腹に突き刺さる。
「こ…こお…っ!!」
そして追撃の頭突きでベジータを吹き飛ばす。
「どうしたベジータ?さっきまでの勢いは何処に行った?」
「貴様…」
額を押さえながらブラックを睨むベジータだが、ブラックは悟空達を見回すと笑みを浮かべた。
「よし、この状態でも貴様らを始末するのは容易いが、慈悲深い私はお前達に良い物を見
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ