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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
脱出劇
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からず首をかしげる男。カミューニはようやく話の主導権を握れたことに満足しているのか、笑みを浮かべながら話し始める。

「一度体勢を立て直せればレオンが本来の力を取り戻す可能性は十分にある。あいつが戦えるなら、勝利は必然だ」

フィオーレ最強の魔導士といって差し支えないレオン。彼ならば今あらゆるところで傍若無人な振る舞いをしている天使たちを抑えられる。そう考えている彼は自信満々だった。

「確かにあいつの力は大したものだ。あの年齢であれだけの力・・・持って生まれたものの違いを感じさせる」

だが、と続ける男。まさかの言葉が耳に入ったため、カミューニは目を見開いてそちらを向く。

「あいつが本来の力を取り戻しても、その天使には勝てんかもしれん」
「そんなことあるかよ。あいつの力はお前もよくわかってるだろ?」

彼の言葉に納得がいかないカミューニは食って掛かる。それを男は制すると、自らの意見を述べる。

「あいつは優れた力を持っている。しかし、それはお前と共に天使の調査に動いている四天王たちよりもか?」
「当たり前だ、あんな老いぼれ共と一緒にするな」

仮に聞かれていればどうなるかわからない発言を平然とするカミューニ。しかしそれは至極全うな答えなのだ。もし本人たちに同じ問いをしても、似たような回答が返ってくることは容易に想像できる。

「四天王たちよりも・・・どの程度上の力なのだ?」
「!!」

そこまできてようやく彼の言いたいことに気が付いた。そのことに全く気が付いていなかった彼に対し、男は首を振りながらタメ息をつく。

「あいつが強いのはわかるが、今回の奴らはイシュガルの最強と言われている連中でも歯が立たない。ましてやまともなダメージを与えた奴も一人だけだったんじゃないのか?」
「お前・・・盗み聞きしてやがったな」

評議院しか知らないはずの情報を知っていることに驚かされる。そして彼の伝えたいことがわかってきたカミューニは、顎に手を当て頭を悩ませる。

「天使たちは俺たちの誰よりも強い。例えレオンでも太刀打ちできるかわからないかもしれないな」
「そうだ。それに今向かってる三人が仮に間に合ったと仮定して、奴らを逃がせるだけの力があるのか?」

一時撤退をするにしてもそれは相手に隙がある場合にしかできない。ただでさえも強い相手からそれを生み出すためには、誰かが足止めしなければならないのだが、それをできる戦力がいないと彼は考えていた。

「いや、それは大丈夫だよ」

彼のそんな不安とカミューニはあっさり否定する。

「その場から脱出するのに適した魔法を使える奴が一人・・・いや、二人いるし」
「だからその魔法をつかって逃げるまでの時間をどうするのか聞いている」
「もう一人いるだろ?そいつ
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