説教タイム 遠坂凛の場合
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嬢ちゃん。
世界の覇権国家で今現在テロとの戦いに邁進している米国はここまで優しくはないぞ。
で、その米国からこの魔術協会と聖堂教会は嬢ちゃんと妹さんを守ってくれるのかい?」
遠坂凛の目から涙がこぼれ、泣き出したのを確認して咲村警部は部屋から出ていった。
「遠坂凛。父遠坂時臣は聖杯戦争で死亡。
母の遠坂葵も聖杯戦争時に何だかの障害をおって死亡。
言峰綺礼が後見人となっています」
遠坂凛のパーソナルデータを探ると出るわ出るわどす黒いものが。
特に後見人となった言峰綺礼の財産管理には問題があり、適当というか散財みたいな点もあるがそこはおいておこう。
彼女の魔術の師が言峰綺礼という所で、彼は今回の聖杯戦争の監督役のはずなのに、アトラム・ガリアスタの情報が彼女に届いていなかった事が私達の間で話題になる。
「おかしくないか?
前回の聖杯戦争は、言峰綺礼の父親である言峰璃正が監督役で、言峰綺礼は遠坂時臣に師事していた。
にもかかわらず敗北して、今回聖杯戦争が起きるならば敵討ちのはずだ。
ヤクザでも親を殺されれれば面子のためにも報復するのに、言峰綺礼は遠坂凛を勝たせる素振りがない。
ありゃ、何かあるな」
「彼女を帰す車にカウンセラーを乗せて、カウンセリングを受けさせます。
もしかしたら、言峰綺礼に洗脳されているかもしれません」
若宮友里恵分析官がため息をつく。
どうみても、魔術儀式というよりも自爆テロリストに近い精神状態に私もため息を付く事しかできなかった。
「で、本当に米国は魔術協会や聖堂教会なんて組織を抑えられるんですか?」
咲村警部の投げやり気味の質問に私は確信を持って断言する。
衛宮士郎と遠坂凛というサンプルを見せるだけで、絶対に抑えないといけないとわかったからだ。
「抑えるに決まっていますよ。
英霊の性能が、資料のとおりならば、また9.11が単独で起こせるんですから」
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