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吸血鬼の真祖と魔王候補の転生者
第9話 節目と新たな関係
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る。

何だか情けないかも?と思いつつ、こんな関係もいいかと楽観思考。

そんな事が脳裏をよぎりながら、再び快楽を貪る事に集中した。





あれから互いに数度、極めると、本格的に日が昇り始めた。

さすがにこれ以上はまずいと切り上げ、お風呂に入りさっぱりする。

そうして着替えると城の外へ。

そこで昨日準備していた魔法陣を起動する。

陣は城全体を覆うように描かれ、陣の外で跪く私の前には1つの水晶玉。

10年の魔法具修行の成果が今試されるわ。

そう意気込みながら一気に魔力を高めると、辺り一面が光に包まれる。

そうして光が収まる頃には・・・目の前から城が消えていた。

そうして水晶玉の中を確認すると・・・ちゃんと城が入っていた。

「これがダイオラマ魔法球か?」

「えぇ、そうよ。もっともこれは、1時間を3時間にしかできない未完成品だけどね」

「魔法具と言えば・・・これもそうだったんだな」

そうしてエヴァが差しだしたのは、左手にはめた指輪だ。

「えぇ。チート能力満載のミスリル製よ。2人の永遠の愛を示すには最適でしょ?」

「ま、まぁな。あの偶然精製方法を知ってしまったやつか」

うむうむ。どもりながら赤くなるエヴァは可愛いなぁ。

2人の薬指に収まる指輪、見た目は只の銀の指輪だが、実際はミスリル製の指輪なのよ。

ちなみにミスリルとはこの世界で最高の硬度・魔力伝達・集束・拡散効率を誇る、金属の中の王とも言うべき存在。当然とても希少な物で、なおかつ旧世界には存在しないはずのもの。

ちなみに神様から貰った妖刀正宗もミスリル製。

それをどうして私が持っているかと言えば、魔法具作成の修行中に偶然精製方法知ってしまったから。

まぁ、良く見て探したら魔導書に載っていたのでびっくりした。主に魔導書のチート具合に。

この時代はただの屑石扱いのダイヤモンドの原石と、襲ってきた賊の死体から徴収した金の指輪(真鍮じゃなくて本物の金だった)が、魔法具作成の中でも基本技術である合成の練習中に混入し、出来てしまったのだ。

もっとも、私が持つ膨大な魔力があって初めて成立しているようだけど。

意図せず最高の素材を手に入れた私は、これを永遠の契りを結ぶ指輪(エターナル・リング)にしようと考えた。

加えて、神様特製付与魔法の再現こそまだ出来ないが、コピーは出来るようになっていたので、それも付与することに。

「それで、結果この指輪には、自動物理防御魔法(オートプロテス)自動魔法防御魔法(オートシェル)自動体力回復魔法(オートリジェネ)自動魔力回復魔法(オートリフレッシュ)自動加速魔法(オートヘイスト)・|自動清潔魔法《オートク
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