第三章
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「無理矢理スターにしようとしてるだろ」
「こんな連中何処がスターだ」
「品性も知性も教養もない一家だ」
「しかも実は大して強くないだろ」
「それなのにイキがっていてな」
「スポーツマンシップも全くない」
「テレビにもう出すな」
何故そうしてはいけないかも話された。
「子供の教育に悪い」
「こんな連中子供が真似したらどうするんだ」
「チンピラは出すな」
「冗談抜きにテレビに出したら駄目な連中だ」
テレビ局がプッシュすればする程だった。
一家の評判は落ち嫌われていった、それはネットだけでなく。
彼等の地元でもだ、彼等はこう言われていた。
「テレビに出て欲しくないな」
「試合にもな」
「態度悪過ぎるからな」
「言うこと全部品性も知性もないしな」
「地元じゃ元々チンピラ一家だったんだぞ」
「そんな連中持ち上げないでくれ」
「冗談抜きで地元の恥だ」
それに他ならないというのだ。
「あいつ等がテレビに出る度にうちの評判が落ちる」
「うちはあんな連中しかいないって思われるだろ」
「だからな」
「テレビはあの一家持ち上げないでくれ」
「地元の恥を晒さないでくれ」
「この前も対戦相手に切腹って言ってな」
地元の人達も試合の話をした。
「負けてお前がしろって言われてな」
「試合中に相手掴んで振り回したりな」
「ボクシングですらなかったしな」
「スポーツマンシップもへったくれもなかったな」
「セコンドの親兄弟は目攻撃しろとか言ってたし」
「ボクシング協会に抗議出せ」
「負けて清々した」
こうまで言うのだった。
「本当にな」
「酷い試合だった」
「あんなみっともない試合なかったぞ」
「あの試合もやたら偏向していたが」
「あんな放送も止めてくれ」
「冗談抜きでここから出てくれ」
「出て行ってくれ」
本気でこう言う者すら出て来た。
「もうな」
「地元の恥だ」
「恥を日本中に放送するな」
「テレビに出すな」
「迷惑だ」
「テレビ局も何考えているんだ」
「持ち上げるにも相手選べ」
それこそというのだ。
「もっとましな連中にしてくれ」
「何であいつ等なんだ」
「まともな連中いるだろ」
「あんな地元の恥のチンピラ一家じゃなくてな」
こう言ってだった、地元の人達は自分達のヒーローだとマスコミが喧伝していた彼等にそっぽ向いた。
そしてだ、こう言ったのだった。
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