第57話
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いた貴様とチビと犬をトランクスが見つけて拾ったんだ」
それを聞いた未来マイは恥ずかしそうに俯いた。
同時に小悪党が抜けていないであろう向こうの自分達らしいと言えばらしいと思えたが。
「酷え物ばかり食ってんだな…」
缶詰の空き缶が積まれており、それだけならまだしもドッグフードなどの動物の餌も開けられていた。
「ビーデル、俺だよ悟飯だ。パン、戻ったよ」
「パパ……ブ、ブラック!?」
未来ビーデルよりも先に起きた未来パンは悟空の姿を見ると表情を険しくしながら構えた。
「パン、この人はブラックじゃない。俺の父さんだ…君のお祖父さんだよ」
「悟空…お祖父ちゃん?」
「そうだ」
未来悟飯の言葉に未来パンは構えを解く。
悟空は未来の孫の姿を改めて見た。
こちらの世界のパンと同じように未来ビーデルに良く似ているが、目の色などは未来悟飯と同じでこの世界の2人の子供なのだと感じさせた。
「そうか…おめえがこの世界のパンなんか、良く生き延びたなぁ!オラは嬉しいぞ!」
過去のパンにしていたように頭を撫でようとすると、未来パンにその手を弾かれた。
「っ…あ、ご、ごめんなさい…」
弾いた直後に自分のしたことに気付いて謝罪される。
弾かれた手を擦りながら悟空は笑った。
「ハハ、気にすることねえよ。オラも悪かった。おめえはオラにそっくりな奴に酷え目に遭わされたんだもんな。でも良く生き延びたなパン」
「お、お祖母ちゃんや曾お祖父ちゃんのおかげ、ブラックが来た時、2人が…」
「そっか…チチが…あいつらしいな。牛魔王のおっちゃんも…」
ブウとの時も悟天を守るためにブウに挑もうとして牛魔王に止められていたらしいので、チチらしいと言えばらしいと思えた。
「安心しろ、オラがブラックを倒してやっからな」
「お願いお祖父ちゃん…ブラックを…殺して…!」
血を吐くような未来パンの声に悟空は目を見開いたが、改めてこの世界の酷さを再認識した。
こっちに来た未来ビーデルも顔色が悪い、一度自分達の世界に連れていった方が良いかもしれない。
「トランクス、悟飯。お前達はタイムマシンにそいつらを乗せておけ、いざという時に俺達のいた世界に連れていけるようにな」
「え…?」
「そんな、俺達も闘います!闘わせて下さい!」
未来トランクスと未来悟飯が抗議するが、ベジータは認めない。
「馬鹿が、もしタイムマシンに何かあったらどうするつもりだ。お前達は自分の守る物を優先しろ」
「そうだな、ビーデルもパンも…後、マイだっけ?そいつらも疲れてるはずだ。まずおめえ達はおめえ達の大事なもんを守れ。いいな?」
悟空からも駄目出しを受けた未来トランク
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