第六百四十八話 牛を観つつその八
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「余裕があってこそです」
「感じられるのね」
「血走った目で必死に周りに叫んで暴力も辞さない人が自分は幸せとは思っていないですね」
「まずないわね」
「そうよね」
ダイアナだけでなくルビーもそれはと頷いた。
「幸せを感じる前にね」
「人にあれこれ言うわね」
「そうよね」
「もう必死にね」
「お肉食べるなとかね」
「命奪うなとか」
「そうです、余裕はです」
それはというのだ。
「幸せの為に必要なものです」
「ヴィーガンも自分だけならいいが」
マチアはこうも言った。
「極端な人は栄養バランスを考えないとな」
「サプリメントで補給ね」
ルビーはマチアにこう言った。
「それなら」
「食いもので補給出来ないものはな」
「そうして」
そのうえでというのだ。
「暮らしていくべきね」
「そうだな、やっぱり」
「カルシウムとな」
「蛋白質とかはね」
「ちゃんと摂らないとな」
「何かそうした人ってね」
ルビーはヴィーガン達についてさらに話した。
「極端に視野が狭いわよね」
「寛容でもなくてな」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「科学的な知識もね」
「ないか」
「カルト的になっていて」
その思考やものの見方がというのだ。
「それでね」
「科学的な知識もだな」
「あまりなくて」
それでというのだ。
「栄養摂取もね」
「よくないな」
「流石に天動説は言わないけれど」
こうしたことはというのだ。
「けれどね」
「非科学的だな」
「それで食べものも」
これもというのだ。
「お野菜や果物を食べても」
「他のものはな」
「必死になる位食べなくて」
それでというのだ。
「スパゲティもよ」
「ソースが限られるな」
「ボロネーゼやペスカトーレは当然なくて」
挽き肉それに海の幸はというのだ。
「それでカルボナーラもね」
「当然ないな」
「ネーロもね」
イカ墨のそれもというのだ。
「生きもののものだからって」
「食わないな」
「もう何でもね」
それこそというのだ。
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