第二百三十八話 北に集結その六
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「あの方々よりはずっと楽だから」
「その分気も楽にしてか」
「やっていけばいいわ」
「そうだよな」
「そう、そしてね」
それでとだ、清音はさらに話した。
「わかっていると思うけれど」
「皇室へのリスペクトもな」
「それも忘れないでね」
そのうえでというのだ。
「この世界では皇帝としてね」
「やっていこうな」
「そうしていくことよ」
「世界は違ってもな」
それでもとだ、久志は今度は確かな声で述べた。
「日本人ならな」
「起きた世界ではそうだしね」
「あの方々へのリスペクトは忘れたら駄目だな」
「まして政をしていたら」
それならというのだ。
「尚更よ」
「そうだよな」
「この世界では神々としておられるし」
「そのこともあってな」
「リスペクト、敬意はね」
この気持ちはというのだ。
「決してよ」
「忘れたらいけないな」
「何があってもね」
「何かを敬う気持ちは大事よ」
双葉も言っていた。
「若しそれがないとね」
「天狗になるな」
「それで天狗になったらね」
「それで終わりだな」
「若しそれが高じて自分がこの世で一番偉いと思ったら」
世の中そう勝手に考える輩も存在している、それは立場や収入に関係なく例え無職で何の地位も収益もなく家族に愛想を尽かされて誰からも見放されていてもである。
「もうね」
「それで終わりだな」
「成長しないわよ」
「もうそれ以上はないと思ってな」
「それが自分自身でね」
それでというのだ。
「何もね」
「成長出来なくなってな」
「終わりよ」
「そうだよな」
「そうならない為にも」
「敬意を持っていないとな」
「神仏にもそうで」
そしてというのだ。
「立派な人にもよ」
「そうだよな」
「私皇室をなくせという人見たけれど」
「そうした奴もいるな」
「北朝鮮の世襲の独裁はいいって言ってたから」
「素直な馬鹿だな」
久志はその輩の話を聞いて即座にこう言った。
「それも極限までいった」
「あそこの人達が支持してるからね」
「そんなのある筈ないだろ」
これまた即座に言った。
「絶対に」
「普通はそう考えるわね」
「あの国がどんな国かなんてな」
双葉に少し怒った様に話した。
「それこそ子供でもだろ」
「知ってるわね」
「子供が行進真似してるんだぞ」
あの国の軍隊のそれをというのだ、よくパレードであの独特の行進が放送されるので子供も見ているのだ。
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