第十一話 合コンその十二
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「平気で人を裏切って切り捨てる」
「そうした連中だから」
「嫌われるんだ」
「信用されていないのね」
「平気で人を裏切る奴を誰が信じるんだ」
「私も信じないわ」
「友達にもしないな」
留奈にこのことを確認した。
「そうだな」
「それはやっぱりね」
「自分もそうなるからな」
「そうよね」
「しかも自分の都合でな、一度でもそうなるんだよ」
人を裏切ればというのだ。
「それを見た奴は絶対にそいつを信用しない」
「自分も裏切られるから」
「そうなるからな」
「だからなのね」
「そういうことだ、覚えておけよ」
「人を裏切る奴は信用するな」
「友達に持つな、あとな」
雅之はさらに話した、何時しかその場で筋トレをはじめていてそうしながら妹との話をしている。見れば動きはかなりいい。
「お前もな、俺もだけれどな」
「人を裏切らないことね」
「信用されなくなるぞ」
「そうなったら嫌ね」
「そんな奴はいざって時にな」
自分が困った時にだ。
「周りに誰もいないし助けを求めてもな」
「誰も助けてくれないわね」
「信用されてないからな」
「そうなるからな」
「自分はそうならないことね」
「だから二人の周りは後輩や中等部の連中に言ってるんだよ」
妹に腹筋をしつつ話す、その分息も荒くなっている。
「指差してそのやったことを話してな」
「ああなるなって?」
「反面教師として言われてるんだよ」
「物凄いことね」
「それで後輩にも中等部の連中にも軽蔑されてるからな」
そうなっているというのだ。
「人を平気で裏切る様な奴等だってな」
「そうなりたくなかったら」
「人を裏切るな」
「そういうことね」
「クラスでも部活でも孤立してるしな」
その二人はというのだ。
「そうもなりたくないならな」
「あの二人みたいになるな」
「そうだ、ただ裏切られた相手は今は凄く可愛い彼女さんがいて」
その彼の話もした。
「ずっと支えてくれている友達がいてくれてるからな」
「そうした人もいるのね」
「真人って人でな」
「凄い人みたいね」
「ちょっと風変わりなところもあるけれどな」
それでもとだ、雅之はその人のことも話した。
「確かな人だ」
「そうなのね」
「尊敬出来るぞ」
「お友達が辛くてもずっと一緒にいて」
「裏切らなかったからな」
「そんな人もいるのね」
「その人みたいにならないとな」
雅之は尊敬の念を込めて語った。
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