第十一話 合コンその七
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「健康の心配もある位にな」
「まずいのね」
「若し付き合う相手があそこまで太ってるかな」
若しくはというのだ。
「太りそうだとな」
「注意しないと駄目ね」
「健康の心配があるレベルだからな」
「それでよね」
「太っても痩せても多少はいいんだよ」
兄はこうも言った。
「性格がよかったらな」
「そうよね」
「けれどな」
それでもとだ、さらに言うのだった。
「あんまりにもな」
「それが極端だと」
「人格の問題じゃなくてな」
「健康の問題で」
「太り過ぎだと痩せてもらって」
「痩せ過ぎだと太ってもらって」
「そうしてもらってな」
そのうえでというのだ。
「あらためてな」
「お付き合いね」
「付き合っていたら寄り添ってな」
「そうしてもらうの」
「腹の脂肪が膝まできたらやばい」
そこまで太ればというのだ。
「それで骨と皮ばかりになってもな」
「危ないから」
「ちゃんとな、付き合ってるならな」
「相手の健康も気遣うことね」
「話聞かない奴もいるけれどな」
太り過ぎや痩せ過ぎを注意してもというのだ。
「それでもな」
「注意してなのね」
「寄り添ってな」
そうしてというのだ。
「ちゃんとしろよ」
「交際するってそうしたこともしてこそなのね」
「俺はそう思うぜ」
「お兄ちゃんとしては」
「それでも人を外見で判断してたらな」
それどうかともだ、雅之は留奈に話した。
「いい相手とはあまり巡り合えないだろうな」
「人は顔じゃない、ね」
「人相に生き方も出るけれどな」
それでもというのだ。
「性格を見ないとな、人相に人間出るけれどな」
「それはあるのね」
「ヤクザ屋さんがそうだろ」
そう言われている者達がというのだ。
「人相悪いだろ」
「如何にもって感じで」
「一目で見てやばいっていうのはな」
「いるのね」
「それでも顔で判断していてたらな」
交際する相手をというのだ。
「ルックスでもな」
「損するのね」
「ああ、顔だけの碌でもない奴と付き合って」
そうしてというのだ。
「自分がな」
「痛い目見るのね」
「そうなるぜ」
「そうね、成海っちだってね」
留奈はかな恵と付き合っていて今回の合コンのセッティングの一方をしてくれた彼のことにも頷いた。
「やっぱりね」
「成ちゃんだっていい奴だろ」
「外見は普通でもね」
「それでかな恵ちゃんも付き合ってるだろ」
「そうよね、じゃあ」
「中身だぞ」
よく見るのはというのだ。
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