暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
御神木
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「助かった……ありがとう、ブライ」
「フン」

 ウィザードの感謝を、ブライは吐き捨てた。

「今回は、ヤマタノオロチの件が最優先というだけだ。キサマも、他の参加者と貴賤はない」
「分かってるよ」

 ウィザードはブライに並び、頷いた。

「俺が言ったんだからね。俺は、この町を守れればそれでいいんだから」
「フン」

 ブライが鼻を鳴らすと、武神鎧武が無双セイバーでブライを指す。

「貴様もまた、異世界の武神か。ならば容赦せんぞ。二人まとめてかかってこい」
「……行くよ」
「でりゃあああああああっ!」

 武神鎧武が、その二本の刃で、ウィザード、ブライと切り結んでいく。
 ウィザードは一度距離を取り、指輪を切り替える。

『ビッグ プリーズ』
「ソロ! 避けて!」

 目の前に出現した緑の魔法陣。
 ブライがウィザードの直線上から離れると同時に、ウィザードはソードガンを振り下ろす。
 巨大化した銀の剣。武神鎧武はそれを二本の剣で受け止め、受け流す。
 だが、その隙に攻め入るブライ。彼は、ラプラスソードの巧みな剣技で、一気に武神鎧武を追い詰めていく。

「おのれ!」

 武神鎧武はブライの剣を防ぎながら、ベルトのカッティングブレードを押し倒す。

『ブラッドオレンジ スカッシュ』

 すると、大橙丸に臙脂色の光が集い、そのままそれをブライへ振り下ろす。
 だがブライは、それをラプラスソードで返す。武神鎧武もまた、無双セイバーでそれを防いだ。

「ほう……」

 感心したような声の武神鎧武。彼はさらに、二本の剣でブライを攻め立てる。
 剣の腕はほぼ互角。だが、ブライには優位になる要素があった。

「はあっ!」

 風を体に纏いながら、回転しながら斬撃を与えていく。剣の威力そのものは三人の中で一番低いものの、随一の速度は一気に武神鎧武を追い詰めていく。

「ふんっ!」

 武神鎧武はウィザーソードガンの刃を跳び蹴りと相殺し、そのまま距離を取る。さらに、無双セイバーのスイッチを引き、その銃口を向けた。
 ウィザードは即座にウィザーソードガンをガンモードに変形し、無双セイバーの銃弾とぶつけ合った。

「フッ!」

 息を吐いたブライの声。
 振り返ると、ウィザードの背後でブライがラプラスソードを横に薙いでいた。

「危なっ!」

 しゃがんだウィザードの頭上を、ラプラスソードが通過する。
 二本の剣を交差させて防御した武人鎧武は、その勢いに地面を引きずった。

「危ないな! 今回は手を組むんでしょ!」
「邪魔だから攻撃しただけだ。キサマが巻き込まれようがオレの知ったことではない」
「あっそ……!」

 ウィザードは逆手持ちに切り替えたウ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ