第三十八話 速水の占いはその十
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「事実かどうかはです」
「考えるべきですか」
「基本山縣さんや桂さんが悪役で」
その役柄でというのだ。
「西園寺さんがヒーローにです」
「なっていますか」
「それでも今の明治の日本は全て悪というものよりはましですが」
マルクス主義に基づいたそれよりはというのだ。
「ですがあの頃の政治家のお話も」
「嘘が多いんですね」
「創作が」
そうした話がというのだ。
「その実は」
「そうですか」
「面白おかしくです」
その様にというのだ。
「当時のマスコミが書いたので」
「事実でなくても」
「その政治家それぞれを見て」
そうしてというのだ。
「嘘でも事実と思える様な」
「そうしたお話をですか」
「どんどん書いて」
「世に出したんですか」
「そうした作品がまた人気があったので」
このこともあってというのだ。
「多くのそうしたお話があります」
「そうですか」
「ですからしっかりとした根拠のある」
「そうしたお話をですか」
「読まれて下さい、事実を読めば」
そうすればというのだ。
「その人の正しい姿がわかるので」
「その方がいいですか」
「それでも十分過ぎる程面白いですから」
「伊藤博文さんにしても」
「そうです、本当に織田信長さんや坂本龍馬さんに匹敵する様に」
そこまでというのだ。
「多くの逸話があり功績も素晴らしく」
「面白い人なんですね」
「そうした人ですから」
「只女性が好きなだけじゃないと」
「それもご愛嬌の様な痛快な人です、朝鮮総督の頃なぞ」
彼の晩年だ、自らそこに入りそうしてあの半島を治めたのだ。
「辣腕家過ぎて息を飲むまでです」
「そんなに凄かったんですね」
「旧態依然としたどころではないあの国に入り」
「近代化を推し進めたんですね」
「インターネットでは無敵主人公とまでです」
そこまでというのだ。
「言われていました」
「そんなに凄かったんですね」
「明治の頃も凄く幕末も面白いお話が多いですが」
「総督府に入るとですか」
「もう縦横な」
このことは当時の李氏朝鮮大韓帝国という名になったこの国の官吏達があまりにも無能であったことも大きい、両班達はそこまで酷いものであったのだ。
「全てを取り仕切る」
「そうしたですか」
「大活躍でした、それが後の半島統治にも生きましたし」
「人口も寿命に倍になったっていう」
「識字率も食糧生産も飛躍的に伸びた」
そうしたというのだ。
「その発展にもです」
「生きたんですね」
「そうした功績もあります」
「やっぱり凄い人ですね」
「少なくとも私は大好きですよ」
早いは微笑んで述べた。
「伊藤博文さんは」
「私も好きになってきました」
「よく高杉晋作さんや木戸孝允さ
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